ベトナムとモンゴルとの関係

 既にお伝えしましたように、21日、チュオン・タン・サン国家主席の招きに応じて、モンゴルのツァヒアギーン・エルベグドルジ大統領は24日までの日程でベトナム国賓訪問を開始しました。ベトナムとモンゴルが国交樹立60周年を迎えている背景の中で行われるこの訪問は両国関係の強化に寄与するものとなります。


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ベトナムとモンゴルの代表が教育協力協定に調印

ベトナムとモンゴルは1954年11月11日に外交関係を樹立しました。1955年7月にホーチミン主席はモンゴル公式訪問を行いました。そして、1959年9月には、当時のモンゴルのユムジャーギィン・ツェデンバル首相がベトナムを訪問しました。

これらの訪問は両国関係に強固な土台を作り出したものと見られました。この60年間、ベトナムとモンゴルは互いに支援しあい、緊密に連携してきました。モンゴルは国を守るためのベトナム国民の闘争を支持してきました。

1956年から1990年までの期間に、モンゴルはベトナムに資金支援を行ったほか、ベトナム人幹部、技術者約100人を育成しました。これに対し、ベトナムもモンゴルを支援する具体的な措置を取っています。ベトナムはモンゴルに交通、農業分野の専門家を派遣しました。

また、モンゴルで自然災害が発生するとき、食料や資金の支援も行ったほか、貿易債務も帳消しにしました。さらに、モンゴル人の大学生多数を育成してきました。近年、両国間のハイレベルの訪問や交流が維持されています。国防、安全保障をはじめ各省庁間の協力も発展しています。特に、教育協力が良好に発展しています。

今年初めに、両国は2013~2016年期の教育協力協定を締結しました。これによりますと、毎年、ベトナムはモンゴル人学生15人を、そして、モンゴルはベトナム人学生5人を教育します。現在、ベトナム人学生20人はモンゴルで、モンゴルの学生50人はベトナムで学習中です。

モンゴル側はベトナムとの伝統的友好関係を重視し、ベトナムをアジア太平洋地域における重要なパートナー国としてみなしています。しかし、両国間の経済貿易関係が期待通りに発展していないことが指摘されています。

2012年の両国間の貿易額は1630万ドルにとどまり、前年と比べ、250万ドル減となりました。こうした中、両国は政府合同委員会会議を維持し、協力強化策の模索に力を入れています。今年3月にハノイで開催された同委員会の第15回会議では、双方は、交通、運輸、輸出、貿易などの分野での連携を促進するための措置などを打ち出しました。

ベトナムとモンゴルが新しい発展段階に入っている現在、両国は伝統的友好協力関係を強化していく方針です。これはアジア地域と世界の平和、安定、発展にも貢献するものと評されています。

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