チン首相（左）とソーンサイ・シーパンドン首相（TTXVN）

ラオスのソーンサイ・シーパンドン首相の招きに応じて、1月11日と12日の両日、ファム・ミン・チン首相は、ベトナム･ラオス政府合同委員会第45回会議を共同主宰し、ベトナム･ラオス、ラオス･ベトナム友好団結の年2022の閉幕式に出席するため、ラオスを公式訪問しています。この訪問は、両国間の偉大な友好関係、特別な団結、包括的協力の深化、効率化、両国政府の良好な協力関係の強化に貢献すると期待されています。

2022年の両国関係のハイライト

2022年、ベトナムとラオスは複数の重要な活動を行ってきました。双方は、すべてのチャネルを通じてハイレベル代表団の交流を維持しています。特に、双方は、それぞれの国においてベトナム･ラオス、ラオス･ベトナム友好団結の年2022、とりわけ外交関係樹立60周年、ベトナム･ラオス友好協力条約締結45周年の記念式典、および多くの有意義な活動を成功のうちに開催しました。両国は、ベトナム･ラオス政府合同委員会会議などの重要な協力メカニズムを維持しています。国防･安全保障分野での協力は、それぞれの国、および両国間の国境地域における政治、安全保障、社会秩序の安定に役立っています。

2022年1月に開催されたベトナム･ラオス政府合同委員会第44回会議の様子 （TTXVN）

経済、貿易、投資分野での協力は引き続き強化されています。二国間の2022年の貿易取引総額は約16億3千米ドルに達し、2021年と比べ20％増と予測されています。現在、ベトナムはラオスにおいて投資総額53億4千万米ドル相当の238件の投資プロジェクトを実施しており、ラオスにとって第3位の投資国となっています。

教育･訓練、文化、観光分野での協力は、特に両国が新型コロナウイルス感染症を抑制し、水際対策を緩和してから、引き続き強化されています。両国の地方、特に国境付近の地方との協力も促進され続けています。

そのほか、双方は、ともに関心を持っている地域と国際の課題解決において緊密に連携し、国連、ASEAN=東南アジア諸国連合などの多国間フォーラムにおいて互いに支持しています。

それぞれの国の国際統合に向けたの原動力

ラオスを公式訪問中、チン首相はソーンサイ・シーパンドン首相と会談するほか、ラオスのハイレベル指導者と会見する予定です。これらは、双方が、協力関係を強化すると同時に、それぞれの国、地域、世界で発生する課題、困難への対応策を見出すチャンスとなります。

この機に、チン首相は、ラオス在留ベトナム人コミュニティの代表と懇親を深めます。 チン首相による今回のラオス公式訪問は、ベトナム･ラオスの偉大な友好関係、特別な団結、包括的協力を重要視するというベトナムの終始一貫した政策、ラオスの刷新事業と国際統合へのベトナムの支持を示すことが狙いです。

ラオスのサルムサイ・コンマシット副首相兼外相は、「チン首相によるラオス訪問は両国の協力関係にとって重要な意義を持っており、ラオスに対するベトナムの党、国家、国民の一貫した外交路線を改めて示すものである」と強調するとともに、この訪問が両国の党、国家、国民の友好関係、特別な団結、包括的協力の強化に貢献すると期待しています。