ベトナムとロシア、全面的な戦略的パートナーシップの深化
(VOVWORLD) -既にお伝えしましたように、ロシアのプーチン大統領の招きに応え、28日、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻はロシア公式訪問を開始しました。この訪問は多くの分野における両国の協力関係の強化を目指すことが狙いです。
ロシアの首都モスクワに設置されるホーチミン主席の銅像 |
この数年間、ベトナムとロシアとの関係は絶え間なく広範に強化、発展しています。双方の高級代表団は頻繁に行われ、両国の全面的な戦略的パートナーシップの発展に原動力を作り出しています。両国は国際問題に関する複数の共通点を持っており、国際場裏においても緊密に連携し、支持し合っています。
緊密な連携
ベトナムとロシアは2012年に戦略的パートナーシップを全面的な戦略的パートナーシップに格上げしました。それ以来、両国の貿易活動は活発になっています。2016年の双方の貿易取引額は27億ドルに達しましたが、年初からの5ヶ月は13億7千万ドルを超えています。ベトナム・ロシア企業評議会は両国間の貿易・投資振興を支援する目的で設立されました。2017年に、ベトナムとロシアはそれぞれの国を市場経済国として互いに認定しています。
現在、ロシアは、ベトナムにおいて、エネルギー、鉱物開拓、加工産業、製造産業、銀行などの分野を中心に、総額11億ドル相当118件の投資プロジェクトを実施しており、ベトナムに投資を行っている116の国と地域の中で第23位に立っています。この数年間、ロシアへのベトナムの投資額は2008年の1億ドルから、現時点では24億ドルにのぼっており、年を追うごとに急増しています。両国は伝統的な協力分野であるエネルギー分野での協力を拡大し続けています。石油ガス合弁企業ベトソペトロ社が効果的な活動を見せる一方、ラスベトペトロ(Rusvietpetro)社やガスプロムベト(Gazpromviet)社などはベトナム、ロシア、及び第3国での探査、試掘を進めています。
その一方で、両国間の文化交流活動が頻繁に行われ、両国民の相互理解の深化に寄与しています。教育養成分野について、現在、およそ5千人のベトナム人学生がロシアに留学しています。ベトナムのハノイ、ホーチミン市、ロシアのモスクワ、サンクトペテルブルクなどは協力関係を樹立しています。
歴史を重視、未来へ向かう
67年前に、当時のソ連(現在のロシア)は、ベトナムとの外交関係を樹立しました。それ以来、世界情勢の様々な試練と変動が推移しているにもかかわらず、両国関係は絶え間なく強化発展しています。全面的な戦略的パートナーシップである両国は引き続き信頼にたる友人、重要な相手国となっています。
このような背景の中で、クアン主席による今回のロシア公式訪問は、重要な意義を持っており、ベトナムがロシアとの二国関係の強化を重視することを示すと同時に、両国の全面的な戦略的パートナーシップの強化に原動力を作り出すと期待されています。