
既にお伝えしましたように、今月13日から15日にかけて、中国の李克強首相はベトナムを公式訪問しています。この訪問は両国の政治的信頼の強化、全面的パートナー協力関係の促進にとって重要な意義を持っています。
ベトナムの近隣国である中国は、およそ30年間にわたって開放政策を実施して、以来、経済社会の発展において多大な成果を収めてきました。2010年に、中国はGDPの伸び率が10,3%増を遂げ、世界第2位の経済大国となりました。中国は善隣友好と隣国を友とする外交方針を堅持しており、「引き続き隣国との関係を最優先に位置づけ、自らの発展に尽力すると共に周辺諸国にもより大きな利益をもたらす」という政策をとっています。
また、1991年のベトナムと中国との国交正常化以来、両国の友好協力関係は多くの分野において幅広く急速に発展してきました。これまでに、両国は複数の協定と協力文書に調印し、両国間の長期的協力関係に法的基礎を作り出しています。
在ベトナム中国大使館の孔鉉佑(こう・げんゆう)大使は次のように語りました。
(テープ)
「中国とベトナムとの関係は両国の各世代の指導層と国民によって培われました。現在、両国は経済社会発展を促しています。両国民はさらなる交流活動の強化を望んでいます。中国人には『遠い親戚より近くの他人』という諺があります。ベトナムと中国は親しい隣国であるので、各レベルの交流活動の強化は現在において極めて重要なことであると思います。」
経済協力では、2004年以来、中国はベトナムの最大貿易相手となっています。2012年に、両国の貿易取引総額は410億ドルを超えました。また、今年初めからの8ヶ月に、両国の貿易取引額はおよそ320億ドルに達しました。2013年9月始め現在、中国はベトナムで934件の投資プロジェクトを行っており、ベトナムへの101の地域と国の中の13位となっています。これまでに、中国はベトナムに対し16億ドル相当の優遇借款を行ないました。
一方、この数年間、教育養成、文化スポーツ分野での協力は強化されています。特に、草の根外交活動が絶え間なく発展され、両国の伝統的友好関係に寄与しています。
李克強首相のベトナム訪問を前に、ハノイで、ベトナム・中国友好会館建設の起工式が行われました。これは両国の最大規模の友好協力プロジェクトの一つとなっています。
式典で、ベトナム友好諸組織連合会のブ・スアン・ホン会長は次のように語りました。
〔テープ〕
「ベトナムと中国の文化には多くの類似点があります。これらの類似点は両国民関係の緊密化に寄与してきました。ベトナム・中国友好会館の建設は両国国民の交流活動に便宜を図り、多様な交流活動が行われる場となります。」
李克強首相による今回のベトナム公式訪問は両国間の政治的相互理解の深めに寄与すると期待されています。さらに、この訪問は両国の全面的パートナー協力関係を新たな発展段階に押し上げています。これは、両国民の期待と望みでもあることでしょう。