ベトナム政府がドイツに11万枚のマスクを寄贈したことを受け、在ベトナムドイツ大使館はフェイスブックに投稿し、「真の友達。ベトナム、ありがとう」と謝意を表明しています。また、ベトナムのト・アイン・ズン外務次官の言葉を引用し、疫病予防対策における国際団結精神と協力の重要性、および、ドイツ・ベトナム友好関係の力を強調しています。

一方、ベトナム駐在フランス大使も、「ベトナムがCovid-19との闘いにおいてフランスを支援することは両国間の友好と緊密な協力関係の証である」と述べています。在ベトナムフランス大使館によりますと、ベトナムの支援物資は早期にフランスに輸送され、医療スタッフの補助にあてられるとしています。

在ベトナムイギリス大使館もベトナムの支援に感謝の意を表明し、「今後も、ベトナムと緊密に協力していく」と再確認しました。さらに、8日、アメリカのドナルド・トランプ大統領はベトナムの協力で45万着の医療防護服が空路でアメリカに輸送されたと明らかにし、謝意を表明しました。これはデュポン化学メーカーベトナム社により生産された防護服です。これらの防護服はアメリカの戦略的国家備蓄に追加され、新型コロナウイルスへの対応で先頭に立っている医療従事者に供給されます。

アメリカのダニエル・クリテンブリンク大使は、「疫病の最前線に立つ全てのベトナム人に感謝の言葉を述べたい。皆さんの仕事は、数多くの人命を救う。ベトナム政府は、新型コロナウイルスにうまく対応しており、疫病対策において主体的に対応し、協力的で明白な態度を見せている。この闘いにおいて、アメリカはベトナムを支持している」と言明しています。

各国の報道界もベトナムの姿勢を高く評価しています。「ザ・ディプロマット」紙はベトナムが欧州5か国に50万枚のマスクを寄贈したことに触れ、「ベトナムはできる限り、ほかの国々を支援する用意がある」と伝えています。

一方、チェコ・プラハに本拠を置く国際的NPOである「プロジェクト・シンジケート」のHPは8日、記事を掲載し、「Covid-19の予防対策におけるベトナムの成功はほかの国々の模範となっている」と伝えています。

今回のパンデミックは世界各国の団結精神の試金石といえます。こうした中、ベトナムが、WEF＝世界経済フォーラムの評価のように、疫病との戦いにおける「灯台」と評されています。