ベトナムと朝鮮民主主義人民共和国との関係

ベトナムのチュオン・タン・サン( Truong Tan Sang) 国家主席の招きに応え、朝鮮民主主義人民共和国の最高人民会議常任委員会の金永南(キム・ヨンナム)委員長は7月5日から7日にかけて、ベトナム公式友好訪問を行っています。キム委員長の今回の訪問はベトナムと朝鮮民主主義人民共和国との伝統的友好協力関係の強化に対する両国の意向を示しています。

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ベトナムと朝鮮民主主義人民共和国との関係は長年にわたり発展してきました。同国は1950年にベトナムと外交関係を樹立しました。世界情勢が複雑に推移している中で、両国関係は引き続き良好に発展しています。両国の指導者は常に相互訪問を行っています。その例として挙げられるのが2007年に行われたベトナム共産党のノンドクマイン書記長による朝鮮民主主義人民共和国の公式訪問、2001年に行われた朝鮮民主主義人民共和国の最高人民会議常任委員会のキム・ヨンナム委員長によるベトナム公式訪問などです。在ベトナム朝鮮民主主義人民共和国大使館のキム・チャン・イル大使は次のように語りました。

(テープ)

「キム・イル・ソン(金日成)主席とホーチミン主席が培った両国間の伝統的友好関係は今日の両国関係の発展に重要な基礎となっています。両国の指導者の深い関心により、その関係は絶え間なく強化、発展されています。今後、ベトナムと協力して、両国関係を新しい発展段階に押し上げることに全力を尽くします」

キム・チャン・イル大使はこのように語りました。

近年、両国関係は多くの前進を遂げてきました。2000年9月、両国は経済科学技術の協力に関する政府合同委員会を設立しました。2008年、両国は鉱物採掘と技術交換に関する5件の覚書に調印しました。両国は科学技術協力協定、貿易と航海協定、海運協定、投資保護奨励協定など一連の協定に調印しました。2009年、ベトナムから朝鮮民主主義人民共和国への輸出額は1650万ドルに達しました。2011年、その輸出額は1800万ドルにのぼりました。

文化、教育分野における協力関係も良好に発展しています。1960年代以来、ベトナムが朝鮮民主主義人民共和国からの多くの留学生を受け入れてきました。毎年、ベトナムの代表は朝鮮民主主義人民共和国で開催される4月の春の親善芸術祭に参加します。両国は体育スポーツ協力合意書、2012年から2014年までの文化協力計画に調印しました。ベトナム・朝鮮民主主義人民共和国友好協会のファム・タト・ゾン( Pham Tat Dong)会長は次のように語りました。

(テープ)

「朝鮮民主主義人民共和国にとって、2012年は特別な意義ある年です。今年、朝鮮民主主義人民共和国はキム・イル・ソン主席生誕100周年、キムジョンイル主席生誕70周年を記念します。現在、朝鮮民主主義人民共和国は国の発展事業に全力を尽くしています。ベトナムは朝鮮民主主義人民共和国の平和と国の統一事業を支持しています」

ファム・タト・ゾン会長はこのように語りました。

現在、ベトナムと朝鮮民主主義人民共和国は両国間の伝統的友好協力関係の強化に力を入れています。そのため、朝鮮民主主義人民共和国の最高人民会議常任委員会のキム・ヨンナム委員長による今回のベトナム訪問は両国関係の発展に原動力となることでしょう。

 

 

 

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