
2012年、ベトナムとEU=欧州連合との関係は多くの分野において様々な成果を収めてきました。これらの成果は、双方の関係を新たな発展段階に押し上げることに寄与しています。
2012年中に、ベトナムとEUはPCA全面的なパートナーシップ協力協定に正式に調印しました。この協定は外交関係樹立以来23年間ベトナムとEUとの全面的な発展を示す証であると同時に、双方の関係を新たな段階に押し上げる重要な節目となっています。
ベトナムのファム・ビン・ミン外相は、1995年に調印されたベトナムとEUとの枠組み協定と比べると、今回のPCA協定は双方の利益と優先課題を調和的に反映していると明らかにし、次のように語りました。(テープ)
「ベトナムとEUとのPCA全面的なパートナーシップ協力協定にはベトナムに必要とされている分野が盛り込まれています。例えば、科学技術、教育養成などの分野です。同時に、PCAの調印により、EUは、気候変動、テロリスト、大量破壊兵器など国際的分野においてもベトナムとの協力を促進することが出来ます。」
ミン外相はこのように語りました。
2012年中に、ヘルマン・ファン・ロンパウ欧州理事会議長を始めとするEUの多くの高官によるベトナム訪問が相次いで行なわれました。欧州理事会議長によるベトナム訪問は1990年に双方の外交関係が樹立されて以来、初の訪問でした。この訪問を通して双方は、多くの分野における協力強化を継続し、それぞれの企業に有利な条件を作り出すことで一致しました。
ヘルマン・ファン・ロンパウ欧州理事会議長は次のように語りました。
(テープ)
「アジア地域とアセアン=東南アジア諸国連合におけるベトナムはEUの特別重要なパートナーとなっています。双方の関係は、PCA協定の基で、拡大されると希望しています。私たちはベトナムの成功に関心を持っています。といのは、ベトナムの成功は、地域と世界の友人に利益をもたらすからです。」
ヘルマン・ファン・ロンパウ欧州理事会議長はこのように語りました。
他方、2012年はベトナムとEUとの経済貿易協力に関する印象的な成果を収めてきた年です。金融危機の影響を受けたにもかかわらず、2012年8月現在、双方の貿易取引額は2011年同期と比べ23%増に当たる180億ドルを超えました。EU27カ国のうち20カ国がベトナムで1200件の投資プロジェクトを実施しています。特に、2012年に双方は、FTA自由貿易協定締結に向けた第1ラウンドの交渉を開きました。
在ベトナムEU代表団のフランツ・ジェセン大使は次のように語りました。
(テープ)
「世界的な経済危機の影響にもかかわらず、ベトナムとEUとの貿易関係には損失ありませんでした、FTAの締結へ向けた交渉はベトナムのみならず、EUにも利益をもたらすと思います。現在、ベトナムとEUは互いに良好なパートナーであるため、双方はそれぞれの最良の利益をもたらす自由貿易地域へ向かう必要があります。」
フランツ・ジェセン大使はこのように語りました。
2012年の成果を基にして、2013年におけるベトナムとEU欧州連合との関係は多くの分野においてさらに発展していくことでしょう。