ベトナムと韓国との関係

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既にお伝えしましたように、9日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領はチュオン・タン・サン国家主席の招きに応え、国賓としてベトナムを訪問しています。この訪問は、同大統領が今年2月に就任して以来最初のベトナム訪問です。

8日、同大統領はベトナムの新聞記者のインタービューに応えた際、「ベトナムをアジア諸国歴訪の中で最初の訪問先として選んだのは韓国がベトナムとの友好関係を重視し、この協力関係の一層の発展へ向けた決意を示しているものである」と明らかにしました。朴槿恵大統領は「ベトナムと韓国との関係はこの20年間、著しく発展している。今回のベトナム訪問は双方が向こう20年間の計画について討議し、経済協力を一層幅広く発展させるチャンスである。」と強調しました。

この20年間、両国の政府高官(こうかん)による相互訪問が頻繁に行われ、相互信頼の向上に寄与しています。2001年から2009年までの間に、両国は「パートナー関係」を「21世紀における全面的パートナー関係」、そして「戦略的協力パートナー関係」に格上げしました。それらのことは多くの分野における両国の急速な発展に便宜を図っています。今年7月末に、韓国訪問を行ったグェン・シン・フン国会議長は韓国のカン・チャンヒ国会議長との会談で次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムと韓国との協力関係は良好に推移しています。たった20年の間に、両国が外交、政治的協力、国防、安全保障、経済、文化、教育、観光、草の根交流、政府レベル交流などの分野において数多くの結果を遂げました。」

この20年間、両国の貿易取引額は44倍増となっています。また、10万人あまりのベトナム人と韓国人がそれぞれの国に在住しています。特に、ベトナム人と韓国人による国際結婚カップルは5万組にのぼっており、ベトナムと韓国との関係は友達同士の関係を家族同士の関係にしました。

しかし、経済専門家によりますと、両国の投資協力は軽工業に集中しています。そこで、今後、両国の経済協力関係を一層発展させる為に、両国は高い付加価値分野へシフトする必要があると指摘されています。

先ごろ行ったあるシンポジウムの中で、ベトナム韓国政府合同委員会元委員長のブ・コアン元副首相は次のように語りました。

(テープ)

「アジア太平洋地域における有利さと試練が推移している中、両国の政治、安全保障、経済分野における戦略的協力パートナー関係を一層発展させることは地域の平和、安定、協力に効果的に寄与することでしょう。」

今回の、ベトナム訪問に当たり、朴槿恵大統領はベトナムの首脳陣(らと会談し、環境、気候変動、科学技術、エネルギーの安全保障、情報通信、バイオテクノロジーにおける両国関係の強化について集中的に協議することになります。また、双方は、FTA自由貿易協定を採択する為、政策枠組みの作成について討議するとしています。これは、2015年までに両国の貿易取引額を200億ドルにし、それに続く数年間で300億ドルにするという目標を達成することが狙いです。

朴槿恵大統領による今回のベトナム訪問は極めて重要な意義を持っています。というのは、この訪問はベトナムとの戦略的協力パートナー関係を促進するだけではなく、両国の政府高官による相互信頼と相互理解を構築し、国際場裏における両国の協力関係を強化するチャンスとなっています。

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