ベトナムにおけるジェンダー平等の推進に向けた堅固な土台

(VOVWORLD) -ベトナムは、経済、労働、雇用創出などの分野においても男女の格差を縮小し、女性の経済的エンパワーメントを高め、農村部の貧しい女性、少数民族の女性の経済的資源、労働市場へのアクセスを強化し、質の高い女性の人材開発に注視しています。

この数年間、ベトナムは、ジェンダー平等において多大な成果を収めており、「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」という国連の持続可能な開発の目標5を達成した10か国の一つとして世界から認められています。これは、ベトナムがジェンダー平等の目標を実現するための堅固な土台となり、原動力にもなっています。

堅固な土台

UNDP=国連開発計画のHDI=人間開発指数報告書2020年版によりますと、ベトナムのHDIは0.704で、2019年よりワンランクアップして、189か国・地域中117位となりました。ベトナムはHDI指数が高い国のリストに初めて入ったとされています。

また、ベトナムは、経済、労働、雇用創出などの分野においても男女の格差を縮小し、女性の経済的エンパワーメントを高め、農村部の貧しい女性、少数民族の女性の経済的資源、労働市場へのアクセスを強化し、質の高い女性の人材開発に注視しています。統計総局が2021年に実施した国勢調査の結果によりますと、女性は全国の労働者の47.3%を占めており、全国の総企業数の24%を占める約285社の企業に女性リーダーがいるとしています。また、15歳から60歳までの女性の識字率は97%に達し、大学院修士課程、および博士課程を修了した女性の割合はそれぞれ約54%と31%におよびます。そして、2021年∼2026年期の第15期国会、各レベル人民評議会の女性議員の割合は、それぞれおよそ30%となっています。

さらに、2011∼2020年の間に、ジェンダー平等が2013年憲法、2013年土地法、2014年婚姻家族法、2015年刑事法、2019年労働法などに追加されました。このことは、ジェンダー平等と立法活動の発展に向けたベトナムの党と国家の政治的公約を示しています。

ジェンダーギャップの縮小が継続

ジェンダーギャップを縮小するため、2021年3月3日に、ベトナム政府は2021年∼2030年期のジェンダー平等国家戦略を発布しました。この戦略に基づき、ベトナムは、政治、経済、労働、家庭生活、性暴力予防対策、医療、教育訓練、情報通信などの分野で目標を設定しています。例えば、女性リーダーのいる国家管理機関、地方行政府の割合が2025年までに60%、2030年までに75%に達し、2025 年までに人口の 60%、2030 年までに 80%がジェンダー平等に関する基礎知識にアクセスできるようすることなどです。

そのほか、ベトナムはジェンダー平等に関する国家戦略の実現計画を発布しました。この計画に基づき、ジェンダー平等に関する認識の向上、政策の完備における党委員会各レベルの指導、行政府各レベルの責任を強化します。ジェンダー平等政策、法律の制定と社会経済開発戦略・計画の実施を両立させます。同時に、ジェンダー平等の推進、性暴力予防対策、情報通信、情報技術応用の強化などを進めることになります。

これらは、国の建設事業への女性の参加、女性の自己啓発、およびジェンダー平等の推進に役立つとされています。

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