この数年、ベトナムは世界的経済危機の悪影響を受けているにもかかわらず、社会福祉の確保に関心を払っています。

これは人間開発に寄与する重要な要素と見られています。これにより、ベトナムは身体障害者や貧しい人々を含めた全ての人々への雇用を創出しながら、子供たちのための学習環境作りに有利な条件を作り出しています。社会福祉の確保はベトナムの持続的発展に関する公約の実施に寄与するものとなっています。

１０月に行われた雇用斡旋に関する第４回ＡＳＥＭアジア欧州会議閣僚会議で発言に立ったベトナムのグェン・タン・ズン首相は次のように語りました 。

「テープ」

「経済発展を社会福祉の確保と結び付けることはベトナム政府の終始一貫した政策です。この数年、人材開発では幾つかの問題点が残っていますが、ベトナム政府は雇用の創出及び社会福祉の確保に関する政策の策定及びその政策の確実な実施に常に関心を払っています。ですから、社会福祉の確保は効果をあげています。これにより、国民の生活が改善され、社会全体のコンセンサスを得ることになりました。」

ズン首相はこのように語りました。

２００３年から２０１１年までの段階において、社会福祉の確保に支払った経費はベトナム国内総生産の６．６％を占めています。これにより、ベトナムは身体障害者や貧困者、海外派遣労働者、失業者、困難な状態にある各企業などを対象に２０の優遇信用政策を実施してきました。

２０１１年、社会保険加入者数は１０００万人以上に上っていますが、５７００万人相当の人口の６２％は医療保険に加入しています。また、貧困率や乳幼児死亡率は毎年下がっており、男女平等は徐々に改善されつつあります。その結果、２０００年、国連は「ベトナムは国連ミレニアム目標を早期に実施した国のひとつであることを認めました。

男女平等の実施におけるベトナムが収めた成果に関して、ベトナムのグェン・ティ・キム・ガン国会副議長は次のように語りました。

「テープ」

「ベトナムの男女平等における収めた成果は同じ所得を持つ国と比べて、より高くなっています。また、ベトナムは東南アジア地域における男女の差別を一番早く解消した国として承認されました。ベトナム共産党と国家、政府の補助とともに、ベトナム女性は努力して、国家管理や、生産、経営活動の強化、科学技術の発展、幸福な家庭作りなどに寄与しています」

ガン国会副議長はこのように語りました。

社会福祉の確保をさらに強化するため、ベトナムは２０２０年まで、全国民社会福祉システムを持つ国になる目標を掲げるとともに、社会福祉の確保のためのＧＤＰ国内総生産の１３、％を支出する見通しです。