
2013年の人間開発報告書発表式典 (写真: Dinh Hiep)
既にお伝えしましたように、先ごろ、UNDP=国連開発計画は2013年の人間開発報告書を発表し、その中で、ベトナムはこの20年間、発展途上国40カ国の中では、この分野において著しい進歩をとげた国と評されています。
UNDPの報告書によりますと、ベトナムの人間開発指数はこの20年間、41%増となりました。こうした成果を収めたのは、ベトナム政府が教育と公共医療システムの改革、貧困解消プロジェクトの突破口、及び世界経済への参入を実現したことによるものです。
実際、これまでに、発展過程においてベトナムは人間を中核にし、目標でありながら原動力でもあると見なしています。およそ30年間のドイモイ刷新事業を実現してから、国民の物心両面での生活が絶え間なく向上されるようになりました。特に、男女平等問題が基本的な成果を収めてきました。
ベトナム国会のグェン・ティ・キム・ガン副議長は次のように明らかにしました。
(テープ) NGAN
「ベトナムの男女平等は、発展スピードと所得水準が同じ複数の国々と比べ上位に選ばれています。また、ベトナムはこの20年間東南アジア地域における男女格差を縮小した国として認められています。党と国家の男女平等政策を実施したお陰で、また自分自身の努力によりベトナムの女性は、国家管理、生産経営、外交活動、科学技術、進んだ家庭作りなどに多大な貢献をしてきました。」
さらに、ベトナムは国連のミレニアム開発目標、特に飢餓一掃貧困解消、小学教育の普及、妊婦の健康増進、及び5歳以下の子どもの死亡率の低減に関する目標を計画より早く達成してきました。その一方で、ベトナムは国際人権規約への参加を極めて重視しています。これは、人権と人間開発の確保へ向けたベトナムの決意を示しています。これまでに、ベトナムは国連人権条約、国際労働組合総連合の条約、及び人権保護と人間開発に関する二国間協定と合意書を締結してきました。また、ベトナムは身体障害者の権利に関する国際条約を締結したほか、他の複数の条約の締結へ向けて研究しています。
ベトナム外務省のブイ・タン・ソン次官は次のように語りました。
(テープ) SON
「2009年にベトナムは国連人権理事会の普遍的定期審査の制度に従って、人権状況の報告書を発表しました。また、国際共同体は、ドイモイ刷新事業の成果及び人権の推進と人間開発の遂行へ向けたベトナム政府の公約を高く評価しました。」
ベトナムは2020年までに、近代的な工業国になるという目標に挑戦しています。人間開発は国の開発目標の達成に特別な重要性を持っており、2011年から2020年までのベトナム経済社会発展戦略にとって突破口の一つであると位置づけられています。ベトナムは世界各国との連携を引き続き強化し、持続可能な開発に関するプロジェクトや構想を実現することになります。ベトナム政府は国連の各組織と積極的に連携し、ミレニアム開発目標を遂行するとしています。