(VOVWORLD) -国のそれぞれの発展段階、特に、1990年から、ベトナム共産党は宗教・信仰の有無に関する国民の自由権の確保に関する複数の指示と決議を発布してきました。
大会の様子(TTXVN撮影) |
10月12日、ハノイで、ベトナムキリスト教の第8回代表大会が開幕しました。このイベントはベトナムの宗教政策や、民族・宗教大団結を示すものとみられています。そして、ベトナムの法律システムも国民の宗教の自由権に関するベトナムの終始一貫した政策を示しています。
国のそれぞれの発展段階、特に、1990年から、ベトナム共産党は宗教・信仰の有無に関する国民の自由権の確保に関する複数の指示と決議を発布してきました。中でも、党中央執行委員会の2003年の決議25号があります。この決議は、「宗教・信仰を問わず、ベトナム国民はいずれも祖国建設・防衛事業に参加する権利と義務がある」と明記しています。
宗教に関する政策・法律システム
この20年間、宗教と信仰活動に関する30件の法的文書が発布されてきました。例えば、2004年の法令21号、2005年の政令22号、2008年の指示1940号、政府の政令162号などです。特に、2013年憲法は、「何人も宗教・信仰の有無に関する自由権を有する。国家はその自由権を保護する。あらゆる人も宗教・信仰自由権を侵犯し、宗教・信仰の自由権を利用して違法行為をすべきでない」と強調しました。また、2016年に、国会は信仰・宗教法も制定しました。
ベトナムの宗教政策に関し、ファム・トゥ・ハン外務省報道官は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは多民族・多宗教国家であり、国民の宗教・信仰の有無に関する自由権を確保するという終始一貫した政策を実施しています。また、各宗教間の平等権も保護しています。これは憲法と法律に盛り込まれています」
新教・信仰活動の確保
これらの政策と法律は宗教と信仰に関する多くの問題解決に貢献しています。また、各宗教の発展にも役立っています。この20年間、宗教施設や、各宗教の聖職者が急増しています。現在、ベトナムには16の宗教があり、信者数が2700万人、聖職者数が5万3000人に達しています。2013年~2023年期に、当局は各宗教に対し施設を建設するため数百ヘクタールの土地を提供してきました。毎年、8000件の宗教・信仰に関する祭りが行われます。これらはベトナムでの宗教・信仰の自由を示す証とみられています。
ベトナムキリスト団結委員会委員長を務めるチャン・スアン・マイン神父は次のように明らかにしています。
(テープ)
「我々は常に人々に対し、国を建設・防衛するため、団結するよう勧めています。ベトナム人であることを誇りに思うこと、社会秩序の確保に参加すること、若い世代の教育に力を入れること、奨学活動に貢献することも勧めています」
ベトナム人の宗教・信仰の有無に関する自由権は実質的に保護されています。これは、国の主人公としての国民の役割の発揮や、『豊かな国民、強固な国、公平で民主的かつ文明的社会づくり』という目標の実現に寄与しています。