およそ80年間にわたる発展の歴史においてVOVは常に自由、独立、世界平和の構築への願いを伝えています。2月13日の「世界ラジオデー」にあたり、VOVは「放送と平和」をテーマとした座談会を行い、放送事業の価値の認識向上を図っています。

過去80年間、VOVは党、国家、国民の重要な報道機関としての務めを全うし、ベトナムと外国の友人の友好関係の架け橋としての役割を果たしてきました。「ベトナムの声放送」は民族大団結の強化を呼びかけ、民族解放・国家統一事業と祖国建設防衛事業の成功に多大に貢献してきました。

13日、ベトナム国家放送センターで行われたラジオデー記念式典の様子＝Đức Anh/VOV5

「ベトナムの声」 平和のための闘争を働きかける

戦争時代にベトナムの声放送局は戦場からの最新情報を伝えたり、大晦日にホーチミン主席が詠んだテトの祝いの詩を放送したり、ベトナム南北の軍隊と人民に対し、国家統一を目指して生産・戦闘を激励したりしてきました。

特に、VOV は1945年、ホーチミン主席がバーディン広場でベトナム民主共和国の誕生を告げた独立宣言を国民と国際社会に伝えました。 

独立宣言後、ベトナムの声放送局は党と国家の複数の重要な文書や通知を伝え、その中には1946年にホーチミン主席が発した全国総蜂起の呼びかけや1973年のパリ協定の全文、1975年の勝利に関する情報などが含まれています。ベトナム人の多くにとってベトナムの声放送は広く認められた存在となっています。

国防省・経済局の元局長ホ・シ・ハウ少将は戦争時にチュオンソン森でベトナムの声放送を聴いた思い出を語っています。

（テープ）

「当時、ベトナムの声放送は兵士にとっての唯一の情報源でした。部隊全員で一つのラジオしかありませんでした。音楽や深夜の物語、戦場の情報などを聴きました。また、ラジオで放送された歌は私たちにとって大きな励ましとなりました」

平和は全世界、とりわけベトナム人の共通の願いです。これまでベトナムの声放送局は世界平和の構築に向け、様々な有意義な番組を放送してきました。VOVのファム・マイン・フン副総裁は次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムの声放送局は他の放送局と同じく、役目をよく理解しています。放送局はヒューマニズムや友好、協力、平和への願いなどの宣伝を通じて、世界の平和構築や戦争終結に貢献するでしょう。これは放送従事者の崇高な使命です」

「ラジオと平和」と題する座談会に参加した代表者＝Đức Anh/VOV5

常に刷新し、情報化社会における地位を確立

デジタル時代では、VOVをはじめ、放送局が激しい競争にさらされています。VOVは絶えず刷新し、強みを発揮し、迅速に正確かつ信頼できる情報を大衆に伝えています。国外向け放送VOV5の記者は次のように明らかにしました。

（テープ）

「現在、近代的な通信ネットワークによる視聴者とのインタラクティブなやりとりが大幅に増加していますが、短波放送の聴取者数もまた変わっていません。毎週、毎月、新しいリスナーが増えています。これは外国のリスナーが短波放送の聴取を好んでいることを示します」

一方、国会・文化教育委員会のブイ・ホアイ・ソン博士は次のように話しました。

（テープ）

「思考を刷新しなければなりません。リスナーをサービスの目的にし、リスナーの需要を見極めた番組の放送をします。放送は社会コミュニティにおいて重要な役割を果たしています。社会のニーズに合わせ、放送の役割を広げる必要があります」

長年にわたり、ベトナムの声放送局は迅速かつ正確な情報の報道に尽力してきました。情報技術革命後、VOVは絶えず刷新し、聴取者とのやり取りを強化するとともに、ベトナムと世界各国との懸け橋に値するよう、ふさわしい放送局であり続けるために、尽力しています。