今年3月8日、アメリカ国務省はベトナム法律違反で禁固10年の刑に服役中のタ・フォン・タンさんに「2012年の世界の勇敢な女性」10人の一人として賞を授与しました。これはベトナムへの内政干渉行為であり、両国関係の発展にマイナスの影響を与えるものと言えます。

アメリカ国務省によりますと、この賞は個人的なリスクを問わず、女性の権利と力のプロパガンダのため、特別な勇敢と指導能力を裏付ける」女性を顕彰するためのものです。又、アメリカ政府は「タ・フォン・タンさんは「公理と事実」というブログで、政治的出来事に関する論評を執筆した最初のブロガーの一人である」と強調しています。タ・フォン・タンさんと他の女性に対する賞は今年の3月8日、アメリカのケリー国務長官とオバマ大統領の夫人により手渡されました。
しかし、実際、タ・フォン・タンさんは傑出したベトナム女性の代表ではなく、ベトナム女性の権利と力を働きかける指導者でもありません。
タ・フォン・タンさんは1986年、南部バクリエウ省に生まれました。バクリエウ省の貿易観光局に勤めていた時、タ・フォン・タンさんはベトナムの学校の受験や所得税について歪曲した情報を伝えた記事を執筆し、BBC放送に送りました。そして、近年、タ・フォン・タンさんは「公理と事実」というブログを通じて、ベトナム共産党と政府の主張や政策を歪曲した記事を伝えました。その理由で、昨年9月24日、ホーチミン市人民裁判所はタ・フォン・タンに禁固10年の有罪判決を下したのです。
ホーチミン市人民裁判所の起訴状によりますと、2007年、タ・フォン・タンさんはバクリエウ省を離れて、ホーチミン市に移住し、いわゆる、「フリージャーナリスト」というクラブに加入しました。このクラブはベトナム政府への不満分子や対抗分子が集まる所です。国外在留極端なベトナム人の組織から資金面での支援を受けて、このクラブはインターネットを利用して、ベトナム情勢を歪曲した数多くの記事を伝えました。その他、タ・フォン・タンさんはホーチミン市人民裁判所の法廷で、「外国の報道機関に対し、ベトナム政府や国家に悪口を言う内容のインタビューを幾度も行った」ということを認めました。タ・フォン・タンさんは「2009年5月現在、「公理と事実」というブログに864件の記事を執筆したほか、BBC放送、RFI放送、RFA放送に100回にわたるインタビューに答えています。BBCは記事1枚につき、およそ40米ドルを払った。2007年から、私はこれらの報道機関からおよそ1万5千ドルを受けた」と明らかにしました。
このようなタ・フォン・タンさんは国の建設発展事業に励んでいるベトナム女性の代表者ではありません。