社会主義建設と祖国防衛事業、特に、約３０年間にわたって実施されてきたドイモイ事業を推進してきたベトナムは、歴史的意義あるいくつかの重要な成果を収めてきました。これらの成果は、今月始めに開催された第11期ベトナム共産党中央委員会第10回総会で取り上げられました。

重要な歴史的成果

約30年間にわたって実施されてきたドイモイ事業の成果は重要な意義を持っています。国際世論は「ドイモイ事業の勝利は、世界範囲における社会主義の未来の決定に寄与するものであり、より公平な新世界秩序の形成につながっている。」と幾度も認めました。その一方で、第11期ベトナム共産党中央委員会第10回総会で、グェン・フ・チョン書記長は「30年間に渡るドイモイ事業は国の発展過程における重要な歴史的段階であり、ベトナム共産党、国家、国民の全面的成長に標をつけた」と評価し、次のように強調しています。

（テープ）

「ドイモイ事業は大きな革命的意義を持っており、全党、全国民の革命事業でもあります。およそ30年間にわたるドイモイ事業の実施以来、ベトナムは複数の大きな成果を収めてきました。これは、今後もベトナムの刷新と発展に繋ぐ前提となります。」

ドイモイ事業の実施により、ベトナムは不況から脱出し、国の工業化近代化時代へとシフトする為の前提を作り出してきました。これまでに、ベトナム経済は、急速な成長を遂げ、経済構造は工業化近代化の方向に沿って積極的に進められてきました。ベトナムは多経済セクターの発展、各経済セクターの潜在力を上手く活用してきました。

政治・経済両面の刷新

国内外の新たな状況に応えるために、ベトナムはさらに努力しなければなりません。党中央委員会第10回総会で、チョン書記長は、ドイモイ事業を提唱したベトナム共産党の任務について触れ、次のように語りました。

（テープ）

「政治の刷新は政治体制、ベトナム共産党、ベトナム国家の本質を変えることではありません。それは、規制、政策、機関の刷新、幹部スタッフの健全化と質的向上、行政改革、腐敗・浪費・汚職の防止対策、政治システム所属各機関の能力向上に繫がっており、経済社会発展、国防安全保障、独立主権の確保に寄与する事です。」

ドイモイ事業が重要な成果を収めた原因の一つは、ベトナム共産党が科学、革命に関する理論を構築したことです。これらの理論はベトナムの発展状況に合致しているからです。およそ３０年間のドイモイ事業においてベトナム共産党は国の発展の継続に繫がる貴重な経験を積んできたといえるでしょう。