ベトナムの草の根外交活動

草の根外交がこれまでに達成してきた成果を発揮させ、経済社会発展と国際社会への参入に寄与する為、この活動の行動計画を作成しなければなりません。これは先週末ハノイで行なわれた2011年の草の根外交活動を総括し、2012年の行動計画を展開する会議で出された見解です。

会議でのスピーチはいずれも草の根外交活動の強みを強調するとともに、2011年にベトナムが草の根外交活動で達成した成果を明らかにしました。会議で、ベトナム外務省のブイ・タン・ソン副大臣は「現在、草の根外交活動は運営内容と方式を多様化させる必要がある」と述べ、次のように語りました。

(テープ)

「これまでに、私たちは最も重要な相手国との草の根外交活動を優先して発展させてきましたが、今後、世界各国との草の根外交活動を拡大させます。そのほか、今後、草の根外交と政府外交は経済グループとの関係を集中的に発展させます」

ソン副大臣はこのように語りました。

一方、会議に参加した代表は草の根外交活動に残されている問題点を指摘し、その中で、草の根外交を指導する活動の効果がまだ挙がっていないということがあります。現在、国外に駐在しているベトナムの外交代表機関はおよそ100に、社会団体の代表機関は400にのぼっていますから、これらの機関との協力を効果的に実施するならば、国に大きな利益をもたらすとしています。ベトナム友好諸組織連合会のブー・スアン・ホン議長は次のように語りました。

(テープ)

「残された問題点を認識した上で、その解決策を見出す為の研究テーマを行なう必要があります。第2は人民全体が草の根外交活動に参加できる管理体制を作成する必要があることです。第3は草の根外交活動に携わっている各団体、機関との連携を強化することです」ブー・スアン・ホン議長はこのように語りました。

一方、ホーチミン市の民政部門の共産党委員会のグェン・バン・ライン委員長は草の根外交活動をさらに強化するため、人材育成に対する投資を強化する必要があると述べ、次のように語りました。

(テープ)

「ベトナム共産党の対外委員会第4回総会の決議精神に基づき、草の根外交活動に携わっている幹部の育成に関する法的文書を見直し、そして、新しい文書を制定したりする必要があります。新しい情勢下での草の根外交活動の要求に応えるための政治的業務的能力を備えた人材を育成しなければなりません。」

グェン・バン・ライン委員長はこのように語りました。

かつての戦争中に、世界各国からの物心両面における支援はベトナムの民族解放事業に重要な役割を演じてきました。現在、貧困解消、経済社会発展、気候変動への対応、環境保護などの分野における国際社会からの援助はベトナムにとって非常に重要な意義を持っています。そのほか、草の根外交活動を通じて世界各国がベトナムのことを正しく理解することができます。そのため、草の根外交活動を発展することはベトナムの独立、自主、全方位外交政策の実施に有利な条件を整えてゆくことでしょう。

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