これは2025年をめどに、ベトナムのデジタル社会づくりを実現するさせるという目標の遂行に貢献しているとされています。

国防省傘下ベトナム軍隊工業通信グループであるベトテルは2019年4月26日、ハノイ市ホアンキエム区に設置したベトナム初の5Gの基地局からの電波の発信テストに成功したと発表しました。テスト上の接続スピードは600〜700Mbpsとなっており、アメリカの大手通信事業者であるベライゾン・コミュニケーションズが利用者に提供している接続スピードに相当していました。

ベトテルは2020年11月30日、試験期間を経て、ハノイ市で5Gの商用サービスを開始しました。ベトナム国内で商業ベースの5Gサービスが提供されるのはこれが初めてとなりました。

ベトテルの会長で最高責任者のレー・ダン・ズン少将は「かつて、ベトナムで携帯電話が普及したときと同様、ベトテルはベトナム最大の通信・IT企業としてデジタル社会づくりを先導し続けていく。第4次産業革命には、最先端の通信インフラが不可欠だ。ベトテルはこれまでに、デジタルインフラ、デジタルソリューション、デジタル・ファイナンス、デジタルコンテンツ、ロジスティクス、eコマースなどのエコシステムを完成させ、ベトナムにおける電子政府づくりとデジタル経済およびデジタル社会の開発ニーズに対応している」と述べ、次のように語りました。
（テープ） 
「ベトテルはデジタルインフラの整備に新たな前進を遂げました。私たちはベトナム
を5Gサービスを提供する世界のパイオニアの一つとなるという政府と国民対する自らの公約を履行できるようになりました」
5Gサービスの提供に先頭に立つだけでなく、ベトナムの情報通信企業は5G設備の研究、製造にも先駆けており、デジタル転換に重要な基礎を作り出しています。情報通信省のフアン・タム( Phan Tam) 次官は次のように語りました。
（テープ） 
「近年、情報通信省はベトナムの情報通信企業と協力して、多くの情報通信設備を研究、生産してきました。今後、ベトナムのネットワークはベトナム産の設備で接続できるようになることを期待しています。」
５Ｇの開発を成功させたことにより、ベトナムのデジタル転換は新たな弾みがつくことでしょう。