ベトナムイタリアとの関係

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ピアジオ・ベトナム社

既にお伝えしましたように、イタリアのマッテオ・レンツィ首相はベトナムを公式訪問中です。イタリア首相による今回のベトナム公式訪問は1973年の両国国交樹立以来、初めてです。ベトナムとイタリアとの国交樹立40周年を記念し、戦略的パートナー関係を本格的に樹立した直後に行なわれた今回の首相訪問は、両国関係の深化に寄与すると期待されています。

1973323日にベトナム・イタリア国交樹立が本格的になされました。また、90年代初めから、両国の政治的関係は強化され、著しく発展してきました。両国は常に高級レベルの代表団を交換しています。イタリアの高官らは多くの分野におけるベトナムとの協力関係の強化へ向けた決意を示しており、2020年までに、ベトナムをイタリアの投資家の優先投資先として挙げています。

2013121日にグェン・フ・チョン共産党書記長のイタリア国賓訪問の際に、ベトナムとイタリアは戦略的パートナー関係樹立に関する共同宣言に調印しました。続いて、両国は20132014年期の戦略的パートナー行動計画に調印しました。この両国の重要な節目について、在ベトナムイタリア大使館のロレンゾ・アンジェローニ大使は次のように強調しています。

(テープ)

「戦略的パートナーシップ協定は重要なものです。というのは、この協定の締結国は多くはなかったからです。イタリアの前には、イギリスとドイツだけがベトナムとの戦略的パートナーシップ協定に調印していたのです。私たちは両国の全ての分野における同協定に期待しています。この協定は良好な投資環境と相互信頼をもたらします。その基礎に、我々の協力関係の推進が容易になることでしょう。」

しかし、両国間の貿易取引総額はそれぞれ国の経済の潜在力にまだ相応しくないと評価されています。2013年の両国の貿易取引総額は35億ドルに上りました。また、投資面では、イタリアはベトナムにおいて加工・製造産業、革靴、建設、衛生設備、給湯器、鉄鋼の生産などに関する、およそ295百万ドル相当の53件の投資プロジェクトを実施しており、ベトナムで投資を行なっている100の国と地域の中で29位にランクされています。

戦略的パートナーシップを現実化させるために、先ごろイタリアは、ベトナムを優先投資先10カ国の一つに挙げました。在ベトナムイタリア大使館の、ロレンゾ・アンジェローニ大使は次のように語りました。

(テープ)

「経済分野では、ベトナムとイタリアは類似点があります。それは、両国の経済は中小企業の発展を基礎として依存していることです。イタリアの多くの中小企業は世界中で成功を遂げましたが、ベトナムを新たな市場として注目する必要があります。ベトナムの中小企業は独自の商標作りを行なう必要があると思います。そこで、イタリアの企業とベトナムの企業を結ぶ架け橋を作ることは重要です。つまり、イタリアの各企業はベトナムでパートナーを探ることが出来るし、ベトナムにおいて生産された製品はイタリアの有名なメーカーの商標を持ち、欧州諸国に輸出できるようになります。」

一方で、文化、観光、教育などの分野におけるベトナムとイタリアとの関係は著しく発展しています。これまでに、イタリア政府はユネスコと連携して、ベトナム中部ミ・ソン遺跡郡の修復を行なうと同時に、文化遺産の保存作業においてベトナムの考古学者、建築者、専門家、管理者の育成を助けてきました。

両国の良好な友好関係を基礎に、イタリアのマッテオ・レンツィ首相によるベトナム訪問は両国関係の新たな原動力を作り出すと期待されています。

 

 

 

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