(VOVWORLD) ベラルーシのルカシェンコ大統領の招きに応え、26日、チャン・ダイ・クアン国家主席はベラルーシ公式訪問を開始しました。
この訪問は国際関係の多様化、全方位の対外政策を実現して、従来からの友好国との関係を強化することが狙いです。
ベトナムとベラルーシは7千キロメートル離れていますが、友好関係で結ばれています。外交関係が樹立されてからこの25年間にわたり、両国の政治的信頼が深化され、経済社会分野で様々な成果が収められてきました。また、国際問題に関する共通の立場を持ち、国際場裏で行動を協調しています。
互いに支持
この2年間、両国の指導者による相互訪問は双方関係の発展に原動力をかけてきました。ベラルーシはベトナムとの協力をアジア諸国との外交政策の優先課題に位置づけ、ベトナムとの戦略的パートナー関係の確立を目指しています。また、ベトナムは東南アジアにおけるベラルーシの重要な貿易相手国です。
昨年10月、両国は複数の協力文書を締結した
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両国は地理的に離れているものの、経済関係を日増しに拡大しています。この10年間、双方の商取引額は3倍増となりましたが、両国の潜在力に見合っていないと指摘されました。ベラルーシはベトナムに肥料、電子製品、ハイテク製品、自動車のタイヤを輸出する一方、ベトナムから衣類、履物、水産物、お茶、コーヒー、落花生、調味料などを輸入しています。昨年10月、発効されたベトナムとユーラシア経済連合との自由貿易協定は両国の経済貿易関係に新たなチャンスをもたらすとしています。双方は協力関係の拡大を目指し、貿易協力から工業協力にシフトして、ベトナム企業はユーラシア経済連合加盟諸国と東欧諸国に進出するため、ベラルーシの支持を活用しています。
科学技術協力に関して、両国の科学技術合同委員会の会合が頻繁に行われ、複数の科学技術協力プロジェクトが効果的に行われ、目覚しい成果を収めました。また、労働分野での協力は有望であると評されています。ベトナム企業はベラルーシの建設企業と契約を結び、ミンスクでの国立競技場の建設工事にベトナム人労働者を派遣しました。さらに、労働者派遣に関する政府間の協定が2013年6月に発効しています。現在、およそ600人のベトナム人がベラルーシに在住しており、所在国の行政府により有利な条件が整えられています。そして、双方はそれぞれ友好協会を設立し、両国国民の相互理解と友好関係の強化に貢献しています。
両国関係の新たな展望
ベトナムとベラルーシの従来からの友好関係や高い政治的信頼、これまで、収めてきた成果は両国関係を新たな発展段階に押し上げる際、着実な基盤を作り出すとみられます。先頃、チャン・ダイ・クアン国家主席はベラルーシ公式訪問を前にベラルーシのメディアの取材に応え、今後、両国関係が強く発展するであろうとの見解を示しました。また、この訪問はベラルーシとの友好と経済、貿易、国防・安全保障、教育分野での協力関係を強化することが狙いであるとしています。