(VOVWORLD) - この訪問は、両国の政治的信頼をより強化し、両国関係の発展に必要な土台を強固にすると期待されています。
ベトナムのグエン・スアン・フック首相の招待により、27日と28日の両日、マレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相がベトナムを公式訪問しています。この訪問は、両国の指導者が達成した合意を具体化させ、両国関係をより実質的に強化することが狙いです。
モハマド首相の歓迎式典 |
両国関係 絶え間なく発展
ベトナムとマレーシアは1973年3月30日に外交関係を樹立しました。この46年間、両国関係は、政治、外交、国防・安全保障、経済、文化などすべての分野においてますます発展しています。
両国は、2015年8月に戦略的パートナシップ構築に関する共同宣言を発表しました。また、2017年3月に戦略的パートナーシップ展開に関する行動計画を承認しました。また、ASEANと国連をはじめ、国際場裏での連携を緊密にしています。
ベトナム経済もマレーシア経済もダイナミックに発展しているため、両国の経済協力は活発になっています。2018年の両国の貿易総額は115億ドルにのぼっていますが、2025年をめどに、250億ドルにするという目標が打ち出されています。そして、現在、マレーシア企業がベトナムに投資している案件は600件で、その投資総額は130億ドルにのぼっています。
また、両国の国民交流も活発になっています。現在、マレーシアで働いているベトナム人労働者は約3万人で、マレーシアで勉強しているベトナム人学生は1000人以上です。一方、2018年、ベトナムを訪れたマレーシア人観光客は54万人で、2017年と比べて12.4%増となっています。
そして、両国は1991年から、石油ガス分野における協力を展開しています。これまで、両国は、石油ガス探検開発に関するプロジェクト10件を行っており、1日に約7万2千バレルの原油を開発しています。
両国関係を一段と発展させる訪問
こうした背景の中で行われる今回の訪問を機に、マレーシアのモハマド首相は、ベトナムのグエン・スアン・フック首相を始め、ベトナムの指導者らと会談・会見をし、両国の協力関係を一段と発展させるための具体的な措置について話し合うとみられています。また、この訪問は、両国の政治的信頼をより強化し、両国関係の発展に必要な土台を強固にすると期待されています。