ベトナムのグエン・スアン・フック首相の招きに応え、7日、ラオスのトンルン・シスリット首相がベトナム公式訪問を開始しました。今回の訪問は両国の特別な関係をさらに発展させていくと期待されています。
フック首相(左)とトンルン首相(右)
特別な伝統的関係
隣国同士であるベトナムとラオスはかつてから緊密な関係を築きました。かつての民族解放事業において、両国国民は互いに支援し合い、大きな困難を一緒に乗り越えて最後の勝利を収めました。
現在、両国は、民族解放事業における特別な関係を活かして国の建設・防衛事業においても緊密に連携しています。この30年、両国関係は着実に発展しており、両国の発展、及び、地域の平和と繁栄に大きく貢献していると評されています。
特別関係の発展
両国の特別関係は近年、絶え間なく、発展しています。両国は訪問団を頻繁に交換しています。2016年、両国は約350の訪問団を交換し、その中の約3分の1は次官級レベル以上です。特に、2016年11月、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長はラオスを公式訪問しました。これにより、両国関係はあらゆる分野において著しい発展を見せています。
政治分野においては、相互信頼が強化されつつあります。両国は国際場裏での緊密な連携・協調を維持しています。ベトナムの支援により、ラオスは2016年のASEAN=東南アジア諸国連合の議長国として、ASEANの首脳会議の開催に成功しました。両国は国防・安全保障、越境犯罪対策、国境地帯の発展などにおいて協力を拡大しています。
経済分野において、現在、ベトナムはラオスへ投資している国と地域の中で、3位を占めています。ベトナム企業によるラオスへの投資総額は約51億ドルにのぼっています。ベトナム企業による投資プロジェクトはラオスの経済社会発展、雇用創出に大きく貢献していると評されています。
そして、両国の地方間の協力も拡大されつつあります。ベトナムの多くの各地方はラオスの各地方と姉妹関係を築いており、ラオスの地方のインフラ整備や人材育成を大いに支援しています。
ラオスのトンルン首相による今回のベトナム訪問を機に、両国の首相の共催により、両国政府合同委員会の第39回会議が開かれます。会議で、双方は、両国の特別な関係をさらに発展させていく方針を再確認した上で、2017年1月7日に行われたベトナム共産党とラオス人民革命党の政治局の会議で達成された合意の展開について話し合う予定です。これは、両国の特別な伝統的関係の更なる発展に弾みをつけるでしょう。