ベトナム、中東・アフリカとの協力を推進

(VOVWORLD) - 9日と10日の両日、ハノイで外務省の主催により、ベトナム駐在中東・アフリカ諸国の大使との集いが初めて行なわれました。

これは中東・アフリカ諸国の外交機関とベトナムの各省庁、地方、企業の代表との直接対話の場となり、双方の多面的な協力の推進を話し合うチャンスとなります。

協力の潜在力が大きい

 ベトナム、中東・アフリカとの協力を推進 - ảnh 1クオン外務次官  写真提供:baoquocte.vn

総面積は3600万平方キロメートルあまりで、16億人を超える人口規模を有する中東・アフリカは潜在力に溢れる地域です。一方、ベトナムは東南アジア地域の発展途上国であり、中東・アフリカ70カ国の中で69カ国と外交関係を結び、すべての国々と商取引を行なっています。2018年、双方の商取引額は175億ドルに達し、2008年と比べ300%増となりました。

中東・アフリカ諸国とベトナムは互いにかつての民族解放事業と現在の建設発展事業を支持しています。中東・アフリカ諸国はいずれもベトナムの発展を高く評価し、アジアと中東・アフリカでも国際参入が進められている背景の中で、ベトナムと中東・アフリカ諸国は互いに補充し合える潜在力と強みがあることから、双方の協力関係がさらに発展する可能性があるとしています。ベトナムのグエン・クォク・クオン外務次官は次のように語りました。

(テープ)

「中東・アフリカとベトナムは従来からの友好関係で結ばれています。アフリカのどの国もベトナムのことについてホーチミン主席とボー・グエン・ザップ将軍を知っています。ただ、双方の経済協力は潜在力に見合っていないと思います。ですから、今回の集いを通じて、ベトナム駐在中東・アフリカ諸国の大使は自国にベトナムに関する情報を提供するでしょう。」

2018年、ベトナムと中東・アフリカ70カ国との商取引額はベトナムの輸出額のわずか3.5%を占めたのは双方の成長率と人口規模にくらべて及ばないものであると指摘されています。在ベトナムエジプトのハサン・ナエル大使は次のように語りました。

(テープ)

「これまで、ベトナムとエジプトの商取引額は激増し、この3年間で100%増、2018年は20%増となりました。今後も、この数字はさらに増加すると確信します。この集いは双方に協力チャンスを模索し、情報を交換するチャンスとなると思います。これにより、ベトナムと中東・アフリカ諸国の商取引額の引き上げが図られるでしょう。」

投資・貿易に弾みをつける

中東・アフリカ諸国の大使との集いはベトナムとこの地域との架け橋としての大使らの役割を発揮させることが狙いです。さきほどのグエン・クォク・クオン外務次官は次のように語りました。

(テープ)

「この集いは首相が承認した2016年~2020年期のベトナムと中東・アフリカの関係発展計画の一環として行なわれたものです。これはベトナムとこの地域の協力関係に拍車をかけるよう望んでいます。また、情報の交換、投資・貿易、得意分野での協力の強化といった3つの分野に集中しました。」

ベトナムと中東・アフリカ諸国の良好な政治関係は双方の多面的な協力の強化に着実な基盤を作り出すでしょう。

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