ベトナム仏教の国際社会への参入


5月8日から10日かけて、ベトナムは国連ウェーサーカ祭2014を主催しています。今年のテーマは「仏教が国連ミレニアム目標の実現に貢献」です。ベトナムが国連ウェーサーカ祭を主催することは、自国の信仰自由政策だけでなく、ベトナム仏教の発展や、国際社会への参入事業なども表わすものと見られています。


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国連ウェーサーカ祭2014の開幕式

釈尊祝祭日 ウェーサーカ祭 は釈迦様の誕生日を祝う活動ですが、ベトナムがこれを主催するのは今回が2回目で、1回目は2008年です。


国連ウェーサーカ祭
2008の成功

ベトナムが主催した国連ウェーサーカ祭2008には100カ国・地域から600の代表団が参加し、代表者数は5000人に上りました。2008年のテーマは「公平で民主的かつ文化的社会作りへの仏教の貢献」でした。

そのほか、全地球の気候変動や、家庭内の暴力、戦争とその被害克服、社会の変化、仏教の教育問題なども議題となりました。これはベトナム仏教の重要な活動で、ベトナム社会における仏教の地位や役割を表わし、「愛情、平和、和合」というベトナム仏教のメッセージを全世界に伝えるチャンスと見られました。

ベトナム仏教協会理事会副理事であるティク・ザ・クアン(Thich Gia Quang)和上は次のように明らかにしました。

(テープ)

「ベトナムの仏教徒の数が多いことは、国連がベトナムのウェーサーカ祭の主催を支持することの1目の理由ですが、2つ目は、ベトナムが2008年に国連ウェーサーカ祭を成功裏に主催したことです。その際、ベトナムは世界各国の友人に深い印象を与えました。ベトナムが2回にわたり国連ウェーサーカ祭を主催することは、国際社会におけるベトナム仏教の地位や、信仰宗教の自由を尊重するというベトナムの政策を現すものだといえます」


ベトナム仏教の新たな発展

国連ウェーサーカ祭2008はベトナム政府の主催によるものでしたが、今年はベトナム仏教協会が担当しています。そして、参加者数も増加しています。これらはベトナム仏教の発展を示すものと評されています。

また、今年のテーマも2008年のテーマと比べ、切実な意義があるとされています。というのは、国連ウェーサーカ祭は世界各国の聖職者が集う場だけでなく、仏教のある各国に影響を与えるものでもあるからです。

先ほどのティク・ザ・クアン(Thich Gia Quang)和上は次のように話しました。

(テープ)

「ウェーサーカ祭を行うたびに、人々が仏教の思想を理解できるように『平和、知恵、人間と人間との愛情』というメッセージを送りたいのです。これを通じて、人々の平穏な生活、世界の安定、平和に貢献します。世界の人々が世界の更なる発展や繁栄のために力を合わせるよう期待します」

さらに、国連ウェーサーカ祭を主催するのは、ベトナムの国土や、人々、文化の美しさ、歴史、伝統などを世界に紹介する良いチャンスともなっています。特に、これを通じて、ベトナム仏教が国際社会への参入をさらに促進するよう期待されています。

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