（写真：国家歴史博物館）

春は良いことの象徴ですが、ベトナムでは多くの重大な出来事が春に行われました。例えば、1930年の春にベトナム共産党が誕生したこと、1931年の春に現在のホーチミン共産青年同盟の前進であるインドシナ共産青年同盟が設立されたことなどです。

1945年の8月革命が成功した後の1946年の春に、ベトナム国民は初めて独立国家の国民として、楽しい伝統的お正月テトを迎えるようになりました。当時、ホーチミン主席はベトナム独立同盟会の機関紙「救国（Cuu quoc）」に寄稿し、そのテトの歴史的な意義を強調しました。

偶然ですが、これまで、ベトナム民族の歴史には多くの重要な節目が春に刻まれました。フランス植民地主義者によるベトナム支配に終止符を打ったディエンビェンフー作戦や、ベトナム南部を完全に解放し祖国を統一させたホーチミン作戦がそれぞれ1954年と1975年の春に実施されました。

さらに、ベトナム共産党の多くの全国代表大会も春に行われました。ベトナムを変貌させているドイモイ（刷新）事業を提唱した1986年春の第6回党大会を含めこれらの大会では、多くの重要な政策が定められ、国の発展事業や、国民の生活改善などに多大に貢献してきました。これらの大会は国に春をもたらすものと例えられています。党が誕生してから、ベトナムは92回にわたり春を迎え、絶え間なく発展してきました。

グエン・フ・チョン党書記長は次のように話しています。

（テープ）

「この90年余りに、党は指導的役割を確立・強化してきました。党の指導能力と威信は絶え間なく高まっています。党は国民の優れたリーダーで、国民に利益をもたらしています。ドイモイ事業において、党と国民は多大の困難を乗り越え、多大な成果を収めてきました。ベトナムはかつてないほど高い潜在力や、国際的地位・威信があります。」

（写真：dangcongsan.vn）

2022年お春は訪れていますが、ベトナムは様々な試練に直面しています。これらの試練を乗り越えるように、全党、全軍、全国民の努力が必要とされます。その中で、党員は中心的な役割を果たすと評されています。これに関し、ハノイ市チュオンミ県ホアンジェウ村党委員会のチャン・クアン・フイ委員長は次のように語りました。

（テープ）

「重要なのは党の決議を具体化させ、国民の行動にすることです。それぞれの党員は国民の模範になる必要があります。党員はあらゆる活動の先頭に立たなければなりません。」

国内外に住むベトナム全国民は新春を祝っています。新しい春。新しい信念。新しい原動力。新しい成功。これらはベトナム全国民の願望です。そして、今後も、党がさらに、国に美しい春をもたらしていくことが期待されています。