ベトナム共産党員による批判と自己批判

ベトナム全国各地の各レベルの共産党委員会は「現在の党建設に関するいくつかの差し迫った問題」に関する第11期共産党中央委員会第4回総会の決議に従って批判、自己批判を積極的に行ってきました。

この批判、自己批判の目的は一部の党員の思想、道徳の衰退状況の抑制や党の指導力及び戦闘力 の向上、党に対する国民の信頼感の強化などを目指すものです。以前から、ベトナム共産党の党員による批判・自己批判は常に行なわれてきました。しかし、昨年の第11期共産党中央委員会第4回総会の決議に従って行なわれた批判・自己批判は特別政治的な活動となりました。中央組織委員会党組織管理局のグェン・ドク・ハー局長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「今回の批判、自己批判は全党で行なわれています。批判・自己批判の対象は中央から地方までの各レベルの党の組織及びそれぞれの党員が対象となりました。特に、批判の前に、それらの組織や党員に対する意見集約が行なわれました。批判、自己批判によ り、その弱点の原因を分析し、効果的な克服措置を出します。」

ハー局長はこのように語りました。

2012年8月から12月末までに、ベトナム共産党政治局、書記局、及び中央から地方レベルの各機関の指導部、及び個々人の幹部、党員が批判・自己批判を行いました。批判と自己批判の内容は第4回総会の決議に従うものであり、幹部、党員が抱える差し迫った問題や関心事が分析されました。2012年の批判と自己批判は前向きな結果を収めたと評価されています。

ベトナム共産党理論誌『タプチ・コンサン』のブ・バン・フック編集長は次のように語っています。(テープ)

「政治局、書記局のメンバーらに先駆けて、批判と自己批判を行ないました。これを基にして、全ての幹部、党員及び党組織が厳粛に自己批判を行ないました。政治局と書記局の批判は、幹部、党員の思想に新風を吹き込みました。大多数の幹部、党員は第4回総会の決議の結果を待っています。」

2012年に行なわれてきた批判と自己批判の傍ら、党建設作業は党の組織、機関の最高指導者の牽引役と手本という役割に重視しました。先ほどの『タプチ・コンサン』のブ・バン・フック編集長は次のように語っています。(テープ)

「それぞれの幹部、党員、党の最高指導者から自らの長所や短所を見直さなければなりません。それぞれの幹部、党員は自分への意見集約を通して、自分の良い点と悪い点、及びその克服方法を出すことが出来ます。また、第4回総会の決議の実施を通して、人民はそれぞれの党組織、幹部、党員が批判と自己批判で述べたことを守っているかどうかを監視することも出来ます。」

フック編集長はこのように語りました。

第11期共産党中央委員会第4回総会の決議に従って批判・自己批判をすることはベトナム共産党の指導能力の向上を目指して、党の建設、綱紀粛正に寄与することでしょう。

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