(VOVWORLD) - エコノミストらは、「これらはベトナム経済の急速かつ持続可能な回復・発展を反映するものである」とし、今後のベトナムの経済展望を楽観視しています。
このほど、日経アジアは、コロナ禍からの社会・経済の回復度合いを示す「日経コロナ回復指数(COVID-19 Recovery Index)」の10月の報告を発表しました。
これによりますと、ベトナムの10月の日経コロナ回復指数は75ポイントで、121か国・地域中8位に前進しています。ベトナムは4か月連続でこのランキングのトップ10に入っています。
日経アジアが「日経コロナ回復指数」の発表を開始したのは2021年7月でした。この指数は各国の新型コロナウイルスの感染抑制能力や、ワクチン接種の進展、社会活動の維持、死亡率、感染割合、社会的距離規制などから評価されるものです。日経コロナ回復指数の2021年7月の報告によりますと、ベトナムは100位でしたが、今年5月から連続的に順位が大きく上昇し、4か月前からトップ10に入りました。
日経アジアによりますと、ベトナムは新型コロナとの戦いにおける典型的な例とみられています。2021年半ばに、デルタ株による深刻な影響を受けましたが、断固とした措置により、ベトナムはこれを迅速に抑制しました。
また、ワクチン接種においても、成果がありました。ワクチン接種項目では最高の30ポイントを獲得したとしています。さらに、日経アジアは、ベトナムは東南アジアにおいて入国時のPCR検査、ワクチン接種、隔離に関するすべての規制を撤廃した最初の国であるとし、その回復ぶりを評価しました。
新型コロナウイルス感染症が効果的に抑制されていることで、ベトナムの経済の展望は明るくなっています。
世界銀行は、9月26日に発表した東アジア・太平洋地域の最新の経済見通しで、2022年のベトナムのGDP=国内総生産成長率を5.3%から7.2%に上方修正しました。これはベトナム政府が設定した目標値を上回っています。
特に、年初から、ベトナムはマクロ経済の安定を維持し、インフレを抑制し、経済のバランスを確保しています。年初から9月までのGDPの成長率は8.83%に、輸出入累計額は5585億ドルに達しています。その中で、貿易収支の黒字が維持されています。各経済部門は着実に回復・発展しています。その中で、観光部門は最も急速に回復しています。
エコノミストらは、「これらはベトナム経済の急速かつ持続可能な回復・発展を反映するものである」とし、今後のベトナムの経済展望を楽観視しています。