21日午前、ハノイで開かれた第１4期国会第5回会議の開幕式で、チュオン・ホア・ビン副首相は2017年の経済社会発展計画と国家予算や、2018年初頭からこの数ヶ月の経済社会発展計画と国家予算の実施状況に関する追加報告を読み上げました。報告で明らかにされた情報はこの1年間のベトナム経済の前向きな発展状況を示しています。

政府報告によりますと、2017年、ベトナムは第14期国会第4回会議で出された経済社会発展目標が遂行されました。その中で、GDP国内総生産の伸び率は6.81％に、輸出総額の伸び率は21％増、輸出超過はおよそ30億ドルにのぼっています。

2018年初頭の数ヶ月、ベトナムのマクロ経済が引き続き安定的に発展し、インフレが抑制されています。第1四半期のGDPの伸び率は7.38％に達し、過去最高となっています。輸出の伸び率が引き続き成長し、年初4ヶ月の輸出総額はおよそ740億ドルで、前の年と比べて19％増となっています。

ベトナム経済の全面的発展に向けた信念

これまでに達成した成果を基礎に、第１4期国会第5回会議は1日半を割いて、2017年の経済社会発展計画と国家予算や、2018年初頭からこの数ヶ月の経済社会発展計画と国家予算の実施状況に関する追加報告を討議しました。

討議で、国会議員はこれらの成果を収めるためには社会全体の努力、政府の決意によるものという見解で一致しました。世界の金融組織はいずれも行政改革と経営投資環境の改善、そして、2012年以来実施してきた経済構造の再構築に収めたベトナムの成果を高く評価しています。北部ナムディン省選出のマイ・テイ・フォン・ホア( Mai Thi Phuong Hoa) 国会議員は次のように語りました。

（テープ）  

「2017年の経済社会発展計画や、2018年初頭からこの数ヶ月の経済社会発展計画の実施状況に関する追加報告に耳を傾けた後、私はこの2年間、ベトナムが達成した成果に深い印象を持っています。今年の第1四半期の経済成長率がこの10年間で最高となりました。これは政府の努力を示しています」

政府は今後の主な任務として、マクロ経済の安定化、経済構造の再構築と経済成長モデルの刷新を両立させること、労働生産性の向上などを出しました。北部ニンビン省選出のグェン・ティ・タイン国会議員は次のように語りました。

（テープ） 

「今年始めからのこの数ヶ月間の経済、社会発展状況には前向きな兆しが示されています。有権者との会合を通じて、有権者は共産党、政府、国会に信用を示しています。有権者の大部分は国の変貌を期待しています」

困難を乗り越え、2018年の経済発展目標の遂行に努力

政府は「2018年末まで、ベトナムはマクロ経済の安定化、消費者物価指数の上昇率がおよそ4％に抑制し、GDPの伸び率を6.7％以上に達する」という目標を掲げています。

これらの目標を実現するため、輸出活動の促進、貿易振興の強化に関する政府決議を効果的に実施する必要があるとされています。また、行政手続きの改革を経済成長と投資誘致の促進のための突破口と見なす必要があります。南部テイニン省選出のチン・ゴック・フォン国会議員は次のように語りました。

（テープ） 

「年末まで最も大きな困難は体制的なものです。私達はオープンな政策をとると共に、投資家に対する政策には統一性を守らなければなりません。私は経済特区の建設を支持していますが、投資家を呼びかけるため、適切な政策を出す必要があります」

2018年初頭数ヶ月に達成した経済、社会発展の成果はGDPの成長の目標の実現に前提を作り出しています。そのため、ベトナムの任務は経済構造の再構築、経済成長の質的向上、労働生産性と経済の競争力の向上、マクロ経済の安定化、社会保障政策を引き続き実施します。これと同時に、FTA=自由貿易協定やCPTPP ＝包括的かつ先進的環太平洋戦略的経済連携協定がもたらすチャンスを活用しなければなりません。