ベトナム農業発展


スイスのダボスで開かれている世界経済フォーラムの一環として、先週末、「農業における新しいビジョン」をテーマとした討論会が行なわれました。この討論会で、ベトナムは発展途上諸国における農業発展に立派な業績を収めた国として挙げられました。こうした成果を収めた理由として、農業農村に対するベトナム共産党と政府の正しい政策によるものといえます。

ベトナムは1986年に行なわれたベトナム共産党の第6回大会いらい、農業は第一の経済部門として位置づけられました。ベトナム共産党と政府は常に農業農村の開発に特別な関心を寄せてきました。これにより、ベトナム農業は著しく発展してきました。ベトナム農業の製品は国内の人々の需要に十分に応えられるだけでなく、大量の農産物が輸出されてきました。食糧の危機に瀕していることから、ベトナムは世界で第2位のコメ輸出国となってきました。ベトナム共産党対外委員会のホアン・ビン・クアン委員長は次のように語りました。

(テープ)

「この25年、ベトナムは多くの変動を経てきましたが、その間、私たちは農業の重要性を十分に認識してきました。農業は国の建設発展事業に重要な役割を担っています。具体的には衣食に不足していた国から、ベトナムは国際社会における自らの地位を確立できるようになりました」

ホアン・ビン・クアン委員長はこのように語りました。

農業農村開発省所属政策研究所のダン・キム・ソン所長によりますと、市場経済の実施により、ベトナム農業は大きく発展してきました。農業部門は遠隔地や少数民族の人々に多くの雇用を創出してきたと明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「市場経済体制の実施は農民に原動力をもたらしました。農業生産が効果的に実施されている事実を見て、農民達はすべての力と知恵を農業に投じる用意があります。農民は新しい技術の導入と新しい市場開発に積極的に参加しています」

ソン所長はこのように語りました。

ベトナム共産党は農業、農村、農民の重要性を認識した上で、2008年に、農業、農民、農村に関する決議26号を出しました。そのほか、2009年以来、新しい農村作りプログラムが試験的に実施されてきました。この数年実施されてきた新しい農村作りプログラムと26号の決議の結果を基礎に、ベトナムは2010年から2020年までの新しい農村作りに関する国家プログラムを作成しました。さきほどのソン所長は次のように語りました。

(テープ)

「この25年、私たちは国の経済発展に対する農業の重要性を深く理解しています。また、この先50年、世界の農村物の価格高騰が予測されていますから、農業の発展の展望は明るいです」

ソン所長はこのように語りました。

この25年実施してきたドイモイ事業の成果を発揮し、ベトナム農業は国の工業化と近代化事業における重要な役割を裏付けています。

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