(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、20日と21日の両日、ベネズエラの首都カラカスで、NAM=非同盟諸国運動の閣僚会議が開催されました。この58年間、非同盟運動は国際協力と対話の原則の作成や発展途上国の権利保護で先頭に立っています。
ダン・ディン・クイ大使 |
会議は「国際法の遵守を通じての平和の推進と強化」をテーマにして、世界情勢と非同盟運動のチャンスと試練などについて討議が行なわれました。
非同盟運動の動き
非同盟運動は第二次世界大戦後の東西冷戦期以降に、東側西側のいずれの陣営にも公式には加盟していない諸国による国際組織であり、1961年に設立されました。現在、非同盟運動加盟諸国と発展途上国は経済発展に関する大きな試練やグローバル化によるマイナス影響に直面しています。これらの国は社会的不安定や貧困、民族・宗教対立などの解決に悩むとともに、外部からの圧力、内政干渉にも対応しなければなりません。現在、国内の困難と外国からの圧力により、いくつかの加盟国は非同盟運動の基本的な原則や目標から逸脱し、独立、主権、領土保全、内政不干渉という原則が尊重されませんでした。
ベトナム、非同盟運動に貢献
会議で、演説に立ったベトナムの国連常駐代表団団長のダン・ディン・クイ大使は非同盟運動内の団結、コンセンサスを強化する重要性を強調するとともに、加盟諸国に対し、基本的な原則を堅持し、大国の内政干渉を防止するよう呼びかけました。また、非同盟諸国運動は引き続き、国連憲章と国際法の遵守、国際的な誓約と合意の尊重、経済改革の促進、オープンな多国間貿易システムの強化、発展途上国の権利の確保などにおいて牽引役の役割を果たす必要があるとしています。
また、東南アジア地域と、ベトナム東部海域(南シナ海)に関する問題について、クイ大使は、上空・海上の自由航行、協力、対話の推進、国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約に従う紛争の平和的解決、DOC=海上行動宣言の完全履行、COC=海上行動規範の早期作成におけるASEANの役割を強調するとともに、各国に対し、自制して、状況を複雑化させる行動を起こさないよう呼びかけました。クイ大使はさらに、ベトナム東部海域を巡る最近の状況を通知するとともに、非同盟諸国運動のメンバーらに、ASEANの共通立場を深く理解した上で、支持するよう呼びかけました。
ベトナムは1976年、非同盟運動に加盟して以来、同運動の諸活動、とりわけ、平和、民族独立、民主主義、社会進歩、発展に向けての闘争に積極的に貢献してきました。今回の会議を通じて、ベトナムは非同盟諸国運動の発展にさらに貢献するという公約を訴えました。