(VOVWORLD) - 韓国のパク・ビョンソク国会議長は10月31日から11月4日にかけて、ベトナム公式訪問を行っています。この訪問は両国、中でも両国会の良好な友好関係を示すとしています。
これはパク・ビョンソク国会議長が去る6月5日、韓国の第21代国会前半国会議長に就任して以来、初のベトナム公式訪問となっています。
国会間の協力関係を強化
今年初め、グエン・ティ・キム・ガン国会議長は在ベトナム韓国大使館のPark Noh-wan大使と会見した際、「ベトナムと韓国国会の協力関係は良好に発展しており、議会協力モデルとなっている。韓国国会議長による今回のベトナム公式訪問はベトナム国会との関係を重視し、両国の協力関係を深化させるという韓国側の意向を立証するものである」と強調しました。
両国国会は良好な関係で結ばれています。2006年、双方は訪問団の交換や友好議員グループの活躍、国会議員の友好交流などを強化するため、協力合意書を締結しました。2013年7月、ベトナム国会議長による韓国公式友好訪問にあたり、両国国会は二国間、多国間議会協力を具体化させるため、新たな協力合意書を締結しました。
また、双方はぞれぞれの国会議員グループを設立し、AIPA=東南アジア連議院総会やAPPF=アジア・太平洋議員フォーラム、ASEP=アジア欧州議員会議、APA=アジア議会会議の文化社会問題担当委員会などの多国間場裏で連携を主体的に強化してきました。
ベトナム・韓国の戦略的パートナーシップに貢献
両国会の友好協力関係はベトナム・韓国の戦略的パートナーシップに積極的に貢献しています。韓国のムン・ヒサン元国会議長は両国、中でも両国会の関係の力強い発展により、両国は多くの分野で互いに第一のパートナーになっているとの見解を述べました。
フック首相、ムン・ジェイン大統領と電話会談 |
政治面において今年初め以来、新型コロナ禍により、各レベルの訪問団の交換が一時中止されましたが、両国の指導者らは電話会談を含め、対話を維持しています。また、ベトナムで新型コロナが制圧された後、韓国のカン・ギョンファ外交部長官は9月17日と18日に、ベトナム公式訪問を行いました。
一方、経済協力は両国関係の柱の一つとなっています。韓国は対ベトナム投資国の中で第1位、ODA=政府開発援助供与国の中で日本に次いで第2位に立っています。韓国企業はベトナム経済に大きな貢献をしており、サムスングループに属する各企業はベトナムの輸出総額におよそ20%を貢献してきました。一方、韓国はベトナムの労働者受け入れ市場の中で第2位に立っています。現在、双方はベトナムの労働者を韓国の農業分野への派遣を試験的に行っています。ベトナム国会対外委員会のグエン・バン・ザウ委員長は次のように語りました。
(テープ)
「経済協力は際立って、両国が満足するほど、前向きな発展を遂げています。韓国の投資家はベトナムに数百億ドルの投資を登録しました。また、韓国はベトナムに対するODA 供与を維持し、対ベトナムODA供与国の中で第2位に立っています。」
先頃、ベトナム中部で発生した豪雨に伴う大洪水による被害の克服を支援するため、ベトナムで事業を行っている韓国企業は募金運動を行っています。在ベトナム韓国大使館のPark Noh-wan大使は次のように語りました。
(テープ)
「韓国とベトナムは常に、困難な状況に互いに支援し合っています。新型コロナ禍対応やベトナム中部での豪雨・洪水による被害の克服で相互援助を行っています。相互支援の精神は両国に困難を乗り越え、ともに発展するため原動力をつけるよう希望します。」
ベトナムと韓国は1992年12月に、国交を樹立しました。この間の約30年間、両国関係は絶え間なく発展し、多くの重要な成果を収めてきました。韓国の国会議長による今回のベトナム公式訪問は双方関係の強化に寄与し、韓国の「新南方政策」におけるベトナムの重要な地位を示すことでしょう。