マクロ経済の安定化を目指す措置

先頃ハノイで開かれた政府の3月月例会議で発表された報告によりますと、年初からの3ヶ月間、ベトナムのGDP=国内総生産の成長率は6.03%に達しており、過去の5年間の同期と比べて最高となっています。ベトナム経済の今後の最も大きな目標はマクロ経済の安定化とされています。

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この3ヶ月間のGDPの成長率が高くなった主な原因は工業分野と建設業の伸び率です。これと同時に、3月のインフレ率が0.15%上昇し、社会の総投資額は昨年同期と比べて9.1%増となりました。外国直接投資額は30億ドルを超えました。

GDPの
6.2%目標を据え置く

現在、ベトナム経済はいくつかの試練と困難に直面しています。その中で、各企業の生産経営活動が困難状態にあることやサービス業、農林水産業の伸び率が昨年同期と比べて低下していることなどです。

また、中部各省はかんばつに襲われ、農業生産活動に悪影響を与えています。これを前に、各部門や機関は経済社会目標を達成するため、発生している問題点を主体的、かつ、適宜に解決する必要があります。

ベトナム政府はマクロ経済の安定化、中でも、インフレ率や予算支出超過抑制の抑制、外貨との為替レートの安定化などに力を入れています。その中で、農業を始め、生産経営活動の困難解決は最も重要な任務とされています。

グェン・タン・ズン首相は次のように語りました。

(テープ)

「我々は農業の困難解決のため、力を入れる必要があります。各部門は農業分野が直面している困難の解決に集中的に行わなければなりません。政府は即時対策を見出すため、会議を招集します」

また、ズン首相は年内に、国営企業289社の株式化を行うよう求めました。さらに、銀行部門の再構築が計画通りに実施されています。

2015年の輸出計画の実施に取り組む

政府は米、コーヒー、ゴム、燃料、鉱産物の輸出活動を促進するため対策を強調しました。これと同時に、新しい輸出市場の開発を通じて、輸出の持続的促進を図っています。商工省のチャン・トァン・アイン ( Tran Anh Tuan) 次官は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムの一連のFTA=自由貿易協定が実施されています。具体的にはベトナムとEU=欧州連合、ベトナムとロシア・ベラルーシ・カザフスタン関税同盟、ベトナムと韓国などのFTAが効果的に実施されています。そのほか、TPP=環太平洋経済連携協定の交渉も進まれていると共に、今年末、アセアン経済共同体も構築されます。これらはベトナムの輸出活動にマイナス影響を与えます」

一方、政府は文化スポーツ観光省に対し観光部門の困難を解決するよう求める一方、財務省に対し、ベトナムが締結した国際条約に合致しながら、歳入を削減しないように、税制を調整するよう要請しました。

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