世界の持続可能な発展のために行動するベトナム国会


第4回世界国会議長会議が8月31日、ニューヨークの国連本部で、9月2日までの日程で始まり、140ヵ国の議会の責任者が出席しています。今回は議会間の協力と交流を重点に、世界が直面しているグローバルな課題や、持続可能な開発目標、ポスト2015年開発アジェンダなどをめぐり議論されます。ベトナムからはグエン・シン・フン国会議長が参加し、演説を行いました。


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フン議長は演説の中で、「国会は民主制度の表れで、この会議は、各国議会が出してきた公約の実施状況を点検し、これらの公約を再確認するチャンスである」と強調しました。


持続可能な発展に関する議事日程

フン議長は「世界のすべての国や、民族は平和に対する渇望があり、民主制度を作る決意である。これを実現するために、対話を通じての信頼醸成と信頼強化を必要とする。現在、国際社会は、飢餓貧困解消と発展格差の是正へ向けて、持続可能な発展に関する議事日程づくりのために力を合わせている。こうした中、IPU=列国議会同盟は、今年3月にハノイで開催された第132回総会で、『持続可能な発展目標、言葉から行動へ』と題するハノイ宣言を発表した。これは、各国議会が自国の国民を中心に、そして、経済や、社会、環境を柱にして、持続可能な発展を進める決意であることを示すものと見られている」と強調しました。


平和で民主的な世界のために行動するベトナム国会

その上で、フン議長は「民族独立のために長年闘争してきたベトナム国民は平和を愛し、『豊な国民、強固な国、民主的で公平かつ文化的な社会』という目標のために取り組んでいる。この目標はベトナムの発展事業の原動力でもある。また、国際関係における民主制を確保するために、各国は、国際協力の役割を重要視し、国際法律を尊重する必要がある。こうした中、法律システムの完備や、人権確保などのために、国会は立法機関として、重要な役割を果たしている」と語りました。

また、フン議長は、紛争解決に触れ、「ベトナムは常に、あらゆる紛争を国際法に従って平和的措置で解決することを支持し、武力行使や、武力による威嚇を糾弾している」と再度確認しました。

ベトナムの持続可能な発展目標の実施に関し、フン議長は「ベトナムは、経済や、社会、環境を重要な柱とし、国民の役割を重視し、持続可能な発展事業を全国民の事業として見做している」と明らかにしました。

演説の結論として、フン議長は「全世界の人々の平和に関する渇望は正当なものである。今回の会議は、各国の国会の公約や、責任を反映するものである。これを通じて、人々の願望を満たすことができると希望している」と語りました。

 

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