23日、ホーチミン市でアジアビジネス協議会の主宰により開かれた「春のフォーラム2017」で、ベトナムのブオン・ディン・フエ副首相は「ベトナム政府は世界経済への参入を重点的任務として位置づけている」と強調しました。現在、ベトナムは経済競争力の向上、経済成長モデルの転換に取り組んでいます。
ブ・ドゥク・ダム副首相
世界経済への参入を目指し、ベトナムはASEAN =東南アジア諸国連合、日本、EU=欧州連合、韓国など56カ国、地域とFTA=自由貿易協定を締結しました。また、ベトナムはTPP=環太平洋経済連携協定の締結を目指し、交渉に取り組んでいます。
世界経済への参入がもたらす成果
世界経済への参入により、ベトナムと世界各国との関係が拡大されており、ベトナム経済発展に新しい空間が作り出されています。世界経済への参入はベトナムの経済社会の発展、生産能力の向上、経済構造の再構築、外国投資の誘致に寄与していると言えます。
また、ベトナムは工業、農業、文化、社会などの分野における先進的科学技術と管理方式を受け入れることになります。ベトナム企業が地域のバリューチェーンと生産ネットワークに参加するチャンスを手にすると共に、付加価値ある製品の生産を集中的に行うようになります。
アジアビジネス協議会のルブナ・オラヤン 会長は「ベトナムが経済発展に収めた成果に深い印象を持っている」と述べると共に、「アジアビジネス協議会は持続的経済成長を促進する」というベトナムの決意を高く評価している」と明らかにしました。ベトナムの世界経済への参入に関して、ドイツ駐在ベトナムのドアン・スアン・フン大使は次のように語りました。
(テープ)
「ドイツの多くの友人は「ベトナムが市場開放に先駆けている」と評価しました。これはドイツ企業がベトナムに進出することにチャンスを作り出しているとされています。
一方、ベトナム駐在デンマークのシャロッタ・ラーセン大使は次のように語りました。
(テープ)
「近年、ベトナムは国際社会への参入を積極的に進めており、多くの自由貿易協定を締結しました。今後、ベトナムはこれらの協定から利益を得ることでしょう」
世界経済への参入がもたらす経済発展チャンスを活用
ベトナムは世界経済への参入がもたらす経済発展チャンスを活用すると共に、国内経済の競争力の向上と成長の質的向上のため、経済改革を強化しています。経営環境の改善、経済競争力の向上を目指し、政府は今後実施する対策を規定する2017年の19号の政令を発表しました。これに関して、ブ・ドゥク・ダム副首相は次のように語りました。
(テープ)
「この政令は国際基準を基礎に制定され、その中で、WB世界銀行が発表した「ビジネス環境の現状」に関する報告やWEF=世界経済フォーラムの国際競争力ランキングに記載された指標や目標があります。この政令は企業の願望に応えるもので、投資の誘致、経済競争力の向上に便宜を図るものとされています」
世界経済への参入はベトナムの終始一貫した政策であり、外交政策と世界各国との経済協力における重要な内容です。世界経済への参入がもたらすチャンスを活用することはベトナムの経済社会発展、国際社会におけるベトナム地位の向上に寄与することでしょう。