中部各省、台風・洪水の被害克服を促進

(VOVWORLD) - ベトナム中部各省は今回発生した台風・洪水による被害克服作業を進めている最中にさらなる、台風13号(アジア名:バムコー)が上陸し、被害状況を深刻化させました。現在、これらの地方の行政府や、各機関、住民は生活安定化に力を入れています。

関連機関の速報によりますと、クアンチ省では、台風により、7人が負傷し、700軒の民家の屋根が飛びました。特に、複数の堤防が決壊して、600か所の変電所が破壊されました。台風が去った直後から、同省は被害克服作業に着手しました。したがって、各学校は活動を再開したのは16日午前からです。同省教育局のボ・バン・ミン副局長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「各学校はあらゆる力を集め、台風と洪水の被害を克服して、迅速に活動を再開しました。省内のすべての学校の活動は通常通りに戻りました。」                

一方、トゥアティエンフエ省では6軒の民家が倒壊し、4700軒の屋根が飛びました。また、900軒の民家と31校の学校が冠水し、1520か所の変電所が破損し、複数の船舶が沈没しました。同省の行政府や、医療当局、公安部隊、軍部隊などは被害克服作業を積極的に進めています。同省人民委員会のファン・ゴック・ト副委員長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「最初は、環境衛生の確保と疫病予防対策です。2つ目は民家の修復。3つ目は学校・診療所など公共施設の修復。4つ目は冬春期の耕作準備。これらは当面の最重要任務とみられています。」                

他方、クアンビン省も台風13号による多大な被害を受けています。地元住民は団結精神を掲げ、生活安定化を目指し、支援しあっています。こうした中、全国各地で、被災地住民を支援するための活動が活発に行われています。

15日夜、南部ドンタップ省は、「中部に送る愛」という慈善コンサートを行い、13億ドン(約650万円)の義援金を集めました。その全額は中部各省の被災地住民の支援にあてられます。

また、電子製品企業「サムスンビナ(Samsung Vina)社」は11月14日から20日に、「中部各省の被災地住民と力を合わせる」という支援プログラムを行っています。さらに、EVN=ベトナム電力グループは被災地住民を対象に、電気代割引プログラムを実施しています。

自らの努力や、全国民の支援により、中部各省の被災地住民が被害を克服し、早期に安定した生活を取り戻すことが期待されています。

ご感想

他の情報