人権保護に取り組むベトナム

(VOVWORLD) -先頃、スイスのジュネーブの国連人権理事会で、第4次UPR=「普遍的定期的審査」制度に基づく人権保護国別報告書に関する対話が行われ、外務省のド・フン・ビェット次官率いる代表団が参加しました。

ベトナムは人権保護に関する勧告の実施においてベトナムが達成した成果を確認するほか、人権保護をさらに強化するため引き続き取り組むことを公約しました。

人権保護と促進に収めた成果を強調

この対話で、ベトナムのド・フン・ビェット外務次官は、人権保護と促進に関するベトナムの一貫した方針について国別報告書にまとめて提出し、人間を最優先に置き、国の改革と発展の原動力とするというベトナムのスタンスを確認しました。ビェット次官は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナム国民の生活が大きく改善されてきました。ベトナムは海外援助に依存していた国から、世界有数の農産物輸出国の一つとなり、地域と世界の食料安全保障の維持に貢献しています。かつては世界で最も貧しい国の一つであったベトナムは、今では最も高い経済成長国の一つになりました。 1989年~2023年までの期間で、ベトナムの一人当たりGDPは40倍となりました」

ベトナムが収めたこれらの成果は、国民を発展の中心に据えたベトナムの努力と政策を明確に裏付けたものとされています。また、ベトナムは、社会主義法治国家の構築、行政改革、人権教育の強化など、人権の促進と保護における今後の優先事項を強調しました。

人権保護に取り組むベトナム - ảnh 1ド・フン・ビェット外務次官

一方、対話で、ベトナムは持続可能な開発目標の実施、グリーンで包摂的な経済の構築、インターネットとソーシャルネットワークの発展、言論の自由、情報にアクセスする人々の権利、労働の権利、信仰、宗教、学習の自由の確保、国際労働機関の基本条約への参加と実施、人身売買の防止、少数民族への支援など他国が懸念する問題について回答し、正しい情報を提供しました。

人権の保護のため、UPRレビューを真摯に実施

2006年に「普遍的定期的審査」制度に基づく人権保護国別報告書が実施されてから、ベトナムは報告書を十分に行うとともに、受けた建議を積極的に実施してきました。

これまで、ベトナムは人権の保護と促進に多くの成果を収めました。ベトナムは2013年憲法を含め、法律システムを連続して完備してきました。特に、第3次UPRレビューにおける241件の建議の中の239件が全体、または、一部が実施されました。先ほどのビェット外務次官は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは、UPRの メカニズムとその透明性、客観性、対話、協力の原則を重視しています。第4次UPRレビューは、これらの建議の実施で達成された前進を示しています。このレビューは、包括的かつ透明性の高い方法で作成されています。ベトナムにとって、毎回のUPRレビューは単に審査して報告する責任ではありません。私たちは、UPRレビューは困難、課題を見極めた上で、国民の生活を改善するための具体的な行動を実施する機会として捉えています」

国連での対話を通じて、ベトナムは、人権の保護と促進に収めた成果を確認するとともに、ベトナムが加盟している人権に関する国際条約の枠組に定められた義務と約束を引き続き履行するというコミットメントを強調しています。


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