
1992年憲法
2日、グェン・シン・フン国会議長は、およそ500人の国会議員、及び9千万人あまりのベトナム国民を代表して、ベトナム社会主義共和国の新憲法に署名しました。
これに先立つ11月28日に、第13期国会では、97,59%の得票率で改正憲法が採択されました。新憲法には人権を重視する条項が新たに盛り込まれています。
改正憲法が第2章に人権の内容を追加した事は、法的な著しい一歩であると同時に、国連人権規約を具体化させる狙いもあります。
改正憲法は人権と国民の基本的な権利と義務を十分に示しており、人権の承認、尊重、保護と確保へ向けた国家と社会の責任を表明しました。
中部ブオン・マー・トット(BuonMaThuot)市タン・ロイ地区に住む、有権者の一人ファム・バン・タンさんは次のように評価しています。
(テープ)
「人権を新憲法に盛り込むことに賛成します。これは、国際社会の傾向に合致しており、進歩的なものでもあります。また、これは国民行政府による人権の履行に法的基礎を確保します。」
改正憲法の条項は、人権と国民の権利を統一させ、人道的保障を目指して再び調整されました。ユオン・チュウ・リュウ国会副議長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「改正憲法の中に、国民の基本的な権利と義務の規定は第5章から第2章に移されました。これは、人権に関する章の重要性を示しています。また、章の名前も変わりました。以前は『国民の基本的な権利と義務』でしたが、現在は『人権、国民の権利と義務』に改名されました。これは、ベトナム国家が国連人権規約に従って、人権と国民の権利を保護、尊重していることを強調しています。」
また、新憲法では「言論の自由権、報道の自由権、会議権、集会権などの基本的な権利の履行は法律によって規定されている」とも明記されています。
人権に関する規定が徹底的に実施するためには、法律を発行する必要があります。国会の法律委員会のレ・ミン・トン副主任は次のように明らかにしました。
(テープ)
「原則では、憲法に盛り込まれる人権、国民の基本的な権利と義務は履行されなければなりません。しかし、それらの権利を具体化させることではなく、幾つかの権利を履行するための段取りや手続を規定しなければなりません。第13期国会の議事日程ではそれらが予定されています。重要なことは、国民の権利が現実になるために法の制定が促さなければならないという事です。」
これまでに、ベトナムは主要な人権条約に署名しています。ベトナム憲法に人権が盛り込まれる事は人権の確保に寄与する事でしょう。