先ごろハノイで開催されたベトナム共産党第11期中央委員会第6回総会では、党政治局は党建設事業や一部の党員の腐敗に対する自らの責任と誤りを認めました。政治局が自らの誤りを認めることは今回が初めてですが、これは党員による批判と自己批判に関する手本となり、国民の信頼を醸成する行動と評価されています。
総会で、グエン・フー・チョン書記長は政治局と書記局の欠点を率直に指摘しました。これらは、一部の党員の腐敗を防げなかったことや、人事・組織活動における消極的な問題を克服するために指導しなかったこと、党中央委員会の各決議の実施プロセスに対して困惑していることなどです。政治局全体とそれぞれの局員は自らの責任と誤りを認め、懲戒処分を受ける用意があると表明しました。国民は政治局のこの行動を高く評価しています。
テイグエン大学の教師チャン・カイ・ディン(Tran Khai Dinh)氏は次のように語りました。
(テープ)
「政治局、書記局、党中央委員会の率直さと誠意は党建設事業に関する第4回総会の決議を成功裏に実施する決意を示すものです。これは国民を指導するための党の能力、知恵、威信、地位の向上に寄与します。私は引き続き党に信頼を置きます」
ディン氏はこのように語りました。
第6回総会を総括した報告の中で、チョン書記長は「批判と自己批判、および、国民の意見を聞くことを通じて、政治局、書記局、政治局員、書記局員は自らの弱点をより深く理解できた。今後、政治局員、書記局員は心身練磨、能力向上、道徳維持を厳格に行うべきだ」と強調しました。チョン書記長のこの指摘も国民の支持を受けています。
ハノイ市民の1人グエン・ドゥク・トアン(Nguyen Duc Toan)さんは次のように話しています。
(テープ)
「このような政権党は良いと思います。党が自らの問題を指摘し、認め、克服することは素晴らしいです。しかし、これらの問題を克服するためには時間がかかるほか、慎重でなければならないと思います」
トアンさんはこのように語りました。
第6回総会で、党中央委員会は党員に対し、団結を強化し、信頼感を保ち、現在の困難を乗り越えようと再び呼びかけました。党員全員の団結と決意、及び全国民の信頼、支持により、ベトナム共産党の建設事業は引き続き成果を収めてゆくと期待されています。