共同体構築に取り組むベトナムとASEAN

(VOVWORLD) -2日、シンガポールで、AMM 51第51回ASEAN外相会議と関連各会議が始まります。

今回の会議で取り上げられる議題の一つはASEAN共同体構築を目指す対策と計画、ASEAN2025ビジョンを基礎にASEAN共同体構築マスタープランの展開ということです。今回の会議に出席しているファム・ビン・ミン副首相兼外相はASEANの優先課題を積極的に討議し、ASEANとパートナーとの実質的関係促進を図っています。

ASEAN共同体は2015年に構築されました。これはASEANの統合と参入過程の成果であり、ASEANの団結、平和、発展のシンボルと言えます。運営して以来3年後の現在、ASEAN共同体は政治・安全保障、経済、文化社会という3本の柱に多くの重要な成果を収めました。

共同体構築における前向きな兆し

政治・安全保障分野における協力に関して、人民を中心にしたASEAN共同体構築という目標を実現して、ASEAN2025ビジョンを基礎にしたASEAN共同体構築マスタープランにおける活動は幅広く効果的に展開されてきました。これは地域の平和、安定の維持、及び、ASEANの外交関係の強化に寄与しています。

ASEANが主宰する東アジアサミット、ASEAN国防相会議などは規模の面において拡大され、対話や協力の習慣を作り、着実で透明性が高く、臨機応変な共同体を構築し、ASEANの中心的役割を発揮しています。

経済協力が幅広く展開され、貿易の自由化と円滑化を目指す多くの措置が実施され、ASEAN内の協力の質的向上に貢献してきました。これにより、ASEANは FTA=自由貿易協定を格上げすると共に、新しいFTAを締結しました。

その他、新しいFTAを締結するための交渉を展開しています。第4次産業革命のチャンスを掴んだASEANはスタートアップ支援促進のためのイノベーション、零細・中小企業の資本援助、経済特区、及び、エコツアー観光地の開発と連携に関する高級宣言を発表しました。ASEAN共同体構築マスタープランは優先分野で展開されています。

出稼ぎ労働者、高齢者、身体障害児など社会的弱者を対象にした文化社会協力が強化されています。ASEAN共同体構築に関する取り組みについて、ベトナムのグェン・コク・ズン( Nguyen Quoc Dung) 外務次官は次のように語りました。

(テープ)  

「これまでに達成した成果を見て、ASEANの協力は多くの展望があること、統合が共通の優先課題であること、ASEANが今後も引き続き大国を始め、世界各国の重要な相手でありつつことがわかると言えます」

共通の目標のため取り組むベトナム

ASEAN共同体が構築されて以来、ベトナムはASEANの他の加盟国と共に公約と提案を精力的に実施してきました。注目すべきことはベトナムはASEAN経済共同体構築マスタープランにおける優先措置を実施する割合が最も高い2カ国の一つとなっています。また、ベトナムはASEANと相手国との協力関係の拡大に重要な貢献を果たしてきました。先ほどのグェン・コク・ズン( Nguyen Quoc Dung) 外務次官はさらに次のように語りました。

(テープ) 

「政治安全保障分野において、ベトナムは信頼醸成と対応基準の構築を通じて、安全保障確保を目指す体制を主体的に作成しました。ベトナムが提唱した多くの構想が幅広く展開され、その中で、信頼醸成と協力体制の構築に関する構想があります。また、ベトナムはASEAN経済共同体構築に積極的に参加してきました。ベトナムは他のASEAN加盟国と共に、貿易、投資、サービスに関する公約を実施すると共に貿易の円滑化、電子商取引の発展を目指す対策を積極的に行ってきました」

ASEANの責任がある加盟国として、今回のASEAN外相会議に参加しているベトナム代表団は会議のすべての内容に参加しています。ASEAN共同体構築への参加はベトナムを含め、ASEANの繁栄と持続可能な成長に寄与することでしょう。

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