第13期ベトナム国会第5回会議において国会によって選出、または批准される47の役職者に対する信任投票が行なわれ、その1ヵ月後の7月初頭より、各レベルの人民評議会において、初めての信任投票が行なわれました。

各レベルの人民評議会が信任投票を行なう前に、グェン・シン・フン国会議長は省、中央直轄市、県、郡、町、省直轄市などの各行政機関の人民評議会宛に書簡を送りました。書簡の中で、フン議長は「信任投票を行う事は重要な業務であり、国民の選出による各機関の刷新に関する、党と国家の路線の履行へ向けて大きな意義を持っている。」と強調しました。

これに基づき、各レベルの人民評議会は、人民評議会議長、副議長、人民委員会委員長、副委員長及び他の委員に対する信任投票を行なうことになります。人民評議会が信任投票を行なうのは今回が初めてなので、各レベルの人民評議会は信任投票に特別に配慮してきました。

ハノイ市人民評議会のゴ・ティ・ゾアン・タン議長は次のように語りました。

（テープ）    

「ハノイ市人民評議会は人民評議会の会員に、信任投票の対象者による職務遂行の報告のみならず、これまでのハノイ市の経済社会と国防安全保障の実施状況を評価する報告を提供するように取り組みました。しかし、信任投票の結果は複数の要素に左右されると思います。」

信任投票は2つの基本的な基準に従って集中的に評価されます。それは、指導能力と政治・道徳・ライフスタイルの質ということです。中部クアン・ガイ(QuangNgai)省のベトナム祖国戦線委員会のグェン・ミン・トアン委員長は「国民は人民評議会議員が高い能力で、才能と道徳を兼ね備え、汚職と浪費に断固として戦う精神を持つ幹部スタッフの構築に寄与するとともに、信任投票を実質的に行なえるように、政治的責任感を高めるよう期待している」と明らかにしました。

幾つかの各レベルの人民評議会で行われた信任投票の結果を通して、中部高原地帯ティグンエン地方のコンタム(KonTum)省ゴク・ホイ(NgocHoi)県に住むブイ・コン・ズエットさんは次のように語りました。

(テープ)

「信任投票に関する人民評議会の会議は、周到かつ客観的に行われました。信任投票を通して人民評議会議員が責任を示してきました。」

各レベルの人民評議会への信任投票は、信任度を調査し、幹部の分類、評価、配置へ向けた基礎となります。

今月3日から5日までの第8期ドンタップ(DongThap)省人民評議会第6回会議で行なわれた信任投票の結果について、ドンタップ人民評議会のレ・ホアン・ドク副議長は次のように語りました。

(テープ)

「今回の信任投票では、対象者が議員に対する自らの信任を深く理解する事が出来ました。信任度が高かったら、自分の能力をさらに活用しなければなりません。もし、得票率が低かったら、さらに取り組まなければならないと認識しなければなりません。」

向こう数日間にも、各レベルの人民評議会は引き続き信任投票を行ないます。国会の決議に基づき、今後も信任投票は国民の選出による各行政機関での恒常的な業務となります。これは新たな仕事ですが、周到な準備作業のお陰で、信任投票が成功裡に行なわれ、国民の団結強化、行政機関の効果向上に寄与すると期待されています。