国会で2015年の経済社会発展任務を討議

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ハノイで開催中の第13期国会第9回会議では2015年の経済社会発展任務の完遂を目指し、主要な措置や解決策が集中的に討議されています。経済社会発展で一定の成果や好転を見せてきましたが、様々な困難や試練が浮上しているとしています。こうした事情を前に、全党、全国民、全軍、及び全政治システムは力を合わせ、経済社会発展任務の遂行に全力を尽くさなければなりません。

国会で読み上げられた政府報告によりますと、今年初めからの数ヶ月、経済社会状況は好転し、4月のCPI=消費者物価指数の増加率は0・04%にとどまり、ここ数年で、最低を記録した他、輸出入額は8・2%増加し、実施された外国直接投資額は5%増にあたる42億ドルに達しています。また、今年第一四半期のGDP=国内総生産の伸び率は6・03%にのぼり、この5年で最高値となっています。一方、先頃、ベトナムは韓国とFTA=自由貿易協定を締結しましたが、ユーラシア経済連合とのFTAの締結を予定しており、他の相手とのFTA交渉を進めています。

投資環境の改善、生産・経営の困難解決

国会は政府に対し、投資環境の改善、生産、経営の困難解決、成長の促進を優先的な任務として運営、指導するよう指示しました。従って、政府は通貨政策や金融政策などを能動的に運営するとともに、マクロ経済の安定化、社会保障と経済成長のバランスの確保に取り組んでいます。また、外国市場の開拓や輸出の促進を目指す諸措置を平行して実施し、不良債務の早期処理を狙っています。さらに、「ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう」運動を効果的に実施し、国内市場の拡大にも力を入れています。北部山岳地帯ソンラ省選出の国会議員ホアン・ゴック・ズン氏は次のように語りました。

(テープ)

「今後、政府は汚職・浪費の防止対策を精力的に進めるよう希望します。また、農業、農民、農村への投資を強化すると同時に僻地や少数民族居住地に対する投資を優先させることを提案します。」

経済再構築を成長モデルの刷新と連携させ進める

経済再構築を成長モデルの刷新と連携させることは重要視されています。国会で、グエン・スアン・フック副首相は政府報告を読み上げた際、「政府は経済再構築を成長モデルの刷新と連携させ、進め国民の生活水準の向上、行政改革の促進、汚職・浪費の防止対策に尽力し続ける決意である」と強調し、次のように語りました。

(テープ)

「政府は経済再構築総合計画や各部門の再構築計画を平行して実施しています。また、国営企業289社の株式化の完成に取り組み、株式化を必要とする企業の点検、追加を継続します。一方で、家庭経済や中小企業の発展を支援すると同時に大手企業の設立や大きな商標づくりを奨励する方針です。」

これに対し、国会経済委員会のグエン・ドク・キエン副委員長は次のような見解を示しました。

(テープ)

「成長モデルの刷新や経済再構築は必至の措置であり、向こう数年間、継続されます。今後3年、政府はこの措置を断固として進める必要があると思います。当面、国営企業の再構築と公共投資の再構築を進めなれればなりません。」

国会の決議を実現して、政府は2015年の経済社会発展任務の実施を目指す重要な措置や解決策に関する決議を公布しました。その中で、GDP=国内総生産の伸び率を6・2%、輸出額を10%増にすること、160万人の労働者に雇用を創出するという目標が設定されました。

ベトナム経済は危機を終息させ、回復しつつあります。第9回国会会議で提出された国会議員の意見は国会の決議の作成に前提を作り出し、2015年の経済社会発展任務の完遂に貢献すると期待されています。

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