(VOVWORLD) - 国外在留ベトナム人はベトナム民族から切り離すことのできない一部であり、常に国から大きな関心を持たれています。それに対し、彼らはどこの国に在留していても、「友好の大使」としての役割を果たしており、ベトナムのイメージアップと国際統合に大きく貢献しています。
クアンさん(赤いアオザイ) |
友好大使
韓国の首都ソウルにある漢陽(ハニャン)大学の博士コースに在籍している1995年生まれのグエン・ゴック・クアンさんは、先ごろベトナム学生協会から学生代表という賞をもらいました。クアンさんは学習面やボランティア活動で成績優秀なためです。2022年、クアンさんが率いる国際学生グループはほかの24のグループを負かし、環境保護に関するアジア太平洋地域のコンクールで優秀賞を獲得しました。クアンさんのグループは、プラスチックごみの処理に集中した研究を進めてきました。クアンさんの話です。
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「私のグループには韓国、インドネシア、ベトナムの学生がいました。韓国で行われた国際レベルのコンクールで多国籍学生グループが賞を獲得したことはまれでした。このコンクールはスタートアップのコンクールでしたが、私はグループの組織とアイデアをまとめるという担当でした」
科学研究の傍ら、クアンさんは韓国・ASEANセンターの名誉記者としても活躍しています。2022年、彼は、韓国とASEANの協力関係についてブログと記事をそれぞれ30件書きました。クアンさんは次のように語りました。
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「記者としての活動はASEANと韓国、ならびにベトナムと韓国との関係強化に役立つと期待しています。これらの記事を通じてベトナムの国土と人々を韓国の人々に紹介したいと思います。韓国の人々にベトナムのことを知ってもらい、ベトナムのイメージアップを図ります」
一方、韓国に14年間暮らしているグエン・ティ・ビエトさんは、韓国人とベトナム人との国際結婚が増える中で、彼らの子どもにベトナム語を教えるために取り組んでいます。2016年以降、ビエトさんが開いたベトナム語教室は5つあり、生徒の数は30人を超えています。ビエトさんの話です。
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「現在、バイリンガルな子どもを育てることに関する仕事をしています。韓国で生まれ育った子どもがベトナム語で話したり、書いたりするとともに、ベトナム文化を理解できるように、両親にアドバイスをする仕事です。私にぴったりの仕事です」
ベトナム文化を韓国で紹介する傍ら、両国の経済協力の懸け橋として活躍しているベトナム人も多くいます。韓国に18年間暮らしているヴォ・ゴック・トゥイェトさんは、韓国へのベトナム農産物の輸出に従事しています。トゥイェトさんの話です。
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「韓国在留ベトナム人が増えつつあり、ベトナム産のコメに対するニーズが高まっています。また、ベトナム産のコメが好きな韓国人も多くなっています。コメのほか、ベトナムの農産物を韓国に輸出できるように取り組んでいます。ベトナム農民が作った農産物が韓国でより多く消費されることが私の最大の希望です。現在、輸入業者数社にコメを提供していますが、これからは販売ネットワークを広げようとしています」
ブイ・タイン・ソン外相 |
国のソフトパワーへの貢献
クアンさん、ビエトさん、トゥイェトさんは、130か国以上に暮らす数百万人のベトナム人を代表していると言えます。彼らはベトナムの国土や人々を紹介し、ベトナムと滞在国とのつながりの強化に取り組んでいます。「友好大使」としての役割を果たしている彼らはベトナムのソフトパワーの強化に寄与しています。ブイ・タイン・ソン外相は次のように語りました。
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「今日のベトナムが達成した成果には国外在留ベトナム人の大きな貢献があります。彼らは常に、国の開発事業に貢献する用意があり、第13回党大会決議の目標実現に一翼を担っています」
2045年までに高所得の先進国になるという目標を実現するために、国外在留ベトナム人の貢献を抜きにして語ることはできないでしょう。