国会会議の様子（Phạm Kiên/TTXVN撮影）

7月20日から28日にかけて、ハノイで開催された第15期国会第1回会議は、1週間以上の議事日程を終え、閉会しました。今国会は国家機関の指導者の人事、及び、今後5年間の経済社会発展や国家予算、公共投資、貧困解消などに関する計画を承認しました。

国の発展方向を定めた

第15期国会第1回会議は、国家主席、首相、国会議長、最高人民裁判所長官、最高人民検察院長官、国会副議長、副首相、政府閣僚などを選出し、可決しました。このことは第13回党大会決議の遂行に応えるとされています。

クアンナム省選出のファン・タイ・ビン国会議員は次のように語りました。

(テープ)

「今国会で選出された国家機関の指導者らは今までの経験を活かし、熱意を込めて、党、国家、国民から託された任務を完遂してゆくよう私は期待しています。」

一方、今国会は、2021年～2025年までの経済社会発展5カ年計画に関する決議を採択しました。その中で、GDP＝国内総生産の平均伸び率をおよそ6.5%～7%にし、2025年までに一人当たりのGDPを約4700ドルから5000ドルにするという目標の設定を決定しました。また、2021年～2025年までの持続的な貧困解消国家目標プログラムへの投資を決定しました。このことは、多次元貧困指数の削減、社会保障に貢献するとされています。

政府、国民と共に歩んで、疫病に対応する

クオン国会理事長兼事務局長（ daibieunhandan.vn撮影）

今国会が新型コロナウイルス感染症予防対策の強化を第15期国会の決議に盛り込むことや、会期日程を３日短縮したことは、かつてのないことでした。これについて、ブイ・バン・クオン国会理事長兼事務局長は次のように明らかにしました。

(テープ) 

「今国会は、会期日程を短縮しましたが、会議の内容と質には影響しないという方針を掲げ、主体性と柔軟性を活かしてきました。そこで、第１回国会は予定より早く閉会したのです。」

国会の決議に基づき、政府は、疫病予防対策を主体的かつ柔軟的に導入することができます。その中でも、疫病対策の差し迫った要求に適宜に応えるために、法律で定められていない必要な規定を発行することもあります。例えば、治療薬や医療設備、化学物質の生産・購入へのライセンス供与に特別なメカニズムを適用することなどです。こうした決定は、国会の臨機応変な対応を示しており、国民の願望に応えるものです。

国会社会問題担当委員会のグエン・バン・ティエン元副委員長は次のように語りました。

(テープ)

「これは、非常に賢明な決定であり、疫病対策に対する国会の決意と支持を表明しています。」

第１５期国会第１回会議は、重要な内容を決定しました。これは、ベトナム国会が国民のための国会であることを示しました。