グエン・タン・ズン首相は、開催中の国連総会一般討論に26日から28日の日程で参加します。これはベトナムの国際社会への参入政策を展開し、国際社会におけるベトナムの地位向上に寄与する重要な対外活動となっています。特に、これは、ベトナムが国連の活動に積極的に参加し、国連に大きく寄与していることを示すものでもあります。
1977年9月20日に国連に加盟してからこの36年、ベトナムと国連との関係は日増しに発展し、効果をあげてきました。国連との関係の深化により、ベトナムは自国の発展事業に対する国連の資金的技術的支援を受けるだけでなく、国際社会における地位も向上させるようになりました。
これに関し、ベトナムのレー・ホアイ・チュン(Le Hoai Trung)国連大使は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムの国際社会への参入活動においては国連が重要な役割を果たしています。というのは、全世界、特に、ベトナムの重要なパートナーとして見られる大国が様々な分野で国連の活動に参加しているからです。自国の対外政策を実施する際に、ベトナムは国連の支援を活用する必要があります」
ベトナムは国連の発展に積極的に貢献していると評価されています。ベトナムは国連のミレニアム目標を実施し、迅速な進歩を遂げる国となっています。また、2008~2009年期の国連安全保障理事会非常任理事国も務めました。
さらに、非同盟運動参加国と協力して、国連憲章の保護、各国間の平等、内政不干渉の確保、発展途上諸国の利益の保護などを進めています。ベトナムと国連との関係は国際関係の典型的な一例として評されています。
こうした中、ズン首相が国連総会一般討論に参加することは重要な意義があります。今回、ズン首相は演説し、国連のミレニアム目標の実施に関するベトナムの経験を各国と分かち合います。特に、この演説は、各国間の戦略的信頼醸成の重要性を強調します。
一般討論会に参加する際に、ズン首相は各国や国連の指導者らと会合を行い、関係強化策などについて話し合う予定です。
これに関し、先ほどのチュン大使は次のように明らかにしています。
(テープ)
「首相は国連事務総長やUNDP=国連開発計画、UNFPA=国連人口基金、UNICEF=国連児童基金などの指導者らと会合し、国連との協力について意見交換をします。また、アセアン共同体作り、国連の刷新事業に対するベトナムの貢献、ミレニアム目標の実施、国連の平和維持活動へのベトナムの参加などについても話し合う予定です」
このように語ったチュン大使は「首相はアメリカ企業との対話も行い、ベトナムの経済政策やマクロ経済安定の維持、発展モデルの刷新などを紹介する」と明らかにしています。
ズン首相の国連総会一般討論への参加は良好な成果を収め、世界の発展、平和、繁栄、協力の促進に対するベトナムの積極的な姿勢を示すものとなるでしょう。