国連安全保障理事会への加盟、ベトナムの地位向上に貢献
(VOVWORLD) - 2008∼2009年期の国連安保理非常任理事国を務めたベトナムは国際社会に多大な貢献をしてきたと評され、アジア・太平洋地域の唯一の候補国として2020年から2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国として推薦されました。
これは国際社会への広範な参入や世界の平和、繁栄、発展への更なる貢献に取り組んでいるベトナムの願望を示しています。
国連安全保障理事会は国連の6つの主要機関の一つであり、その目的や権限は、世界の平和と安全の維持に対して重大な責任を持つことが規定されています。国連安全保障理事会を構成する理事国15か国のうち、中国、フランス、ロシア、イギリス、アメリカの常任理事国5か国以外に非常任理事国の10か国は加盟国の中から総会で選ばれ、任期は2年となります。
ベトナム代表、国連安保理の討論会で発表
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ベトナム、積極的かつ全面的に貢献
2008∼2009年期の国連安保理非常任理事国に選出された直後、ベトナムは会議や交渉への出席からスピーチの発表、決議の作成まで国連安保理のあらゆる問題の解決に積極的かつ主体的に参加してきました。また、ベトナムは国連安保理のいくつかの小委員会の議長、又は副議長を務め、国連安保理の年次報告や女性と平和・安全保障に関する決議などの作成にあたりました。さらに、ベトナムはアジアはもちろん、中東やアフリカの諸問題の平和的解決に関心を寄せています。
ベトナムは国連安保理で戦争終結や軍縮、テロ防止、制裁の緩和・抑制、独立、主権の確保、内政不干渉に関する投票に参加したことは国益の確保と立場の堅持に貢献したとみられます。そして、ベトナムは国連憲章と国際法、各国の正当な利益の尊重を基礎に、大国や利益関係がある国々、友好国との良好な関係を維持しています。ベトナムはロシアや中国との会合、対話を頻繁に行い、アメリカ、イギリス、フランスとの信頼にたる協力関係を結ぶ一方、非同盟運動で重要な役割を果たしているアジア、アフリカ、アラビア諸国との接触を定期的に行っています。
2008∼2009年期の国連安保理非常任理事国を務めた際、ベトナムは平和的対外路線を効果的に展開し、世界での紛争、衝突の平和的解決、基本的人権の確保、制裁の抑制に積極的に参加し、世界の平和と安全保障に貢献したうえで、国内の工業化現代化事業に有利な環境を作り出しました。
ベトナムの地位向上
多国間協力メカニズム、とりわけ国連安保理におけるベトナムの活躍はベトナム地位向上に役立ち、ベトナムと各国との二国間関係の推進を推進してきたとしています。国連事務総長をはじめ、大国や重要な相手国の指導者らは国際社会に対するベトナムの貢献を高く評価するとともに、今後、特にASEAN2020議長国を務めてからベトナムは地域と国際問題の解決により大きな役割を果たすよう希望を表明しました。
こうしたベトナムは2020年~2021年期の国連安保理非常任理事国の候補者として推薦されました。これは独立、自主、国際関係の多様化、全方位という平和的対外路線を堅持し、国際社会の積極的かつ主体的で責任感のあるメンバーというイメージアップを促進する決意を示しています。