国際社会におけるベトナムの地位向上に貢献するウェーサーカ祭
(VOVWORLD) - 5月14日、ベトナム北部ハナム省で、釈迦の誕生を祝う国連ウェーサーカ祭2019が3日間の日程を終え、閉幕しました。世界仏教最大のこの行事を成功裏に主催できたことは、国際社会のベトナム仏教協会への信頼・好評を示すだけでなく、世界におけるベトナムの地位向上にも貢献すると評されています。
ウェーサーカ祭2019が開催されたタムチュク寺
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ベトナムが国連ウェーサーカ祭を主宰するのは今回が3回目ですが、これは、ベトナムが国民の宗教・信仰の有無に関する自由権を確保するとともに、各宗教間の協力・団結の強化に力を入れていることを立証しています。
国民の宗教・信仰の有無に関する自由権の確保
「グローバル的リーダーシップと持続可能な社会を目指す責任の共有に対する仏教のアプローチ」をテーマにした今年の国連ウェーサーカ祭は国連のミレニアム目標の実施に対するベトナム政府と仏教協会の貢献を示すものとされています。ベトナム仏教協会の副会長兼理事長を務めるティック・ドゥク・ティエン和上は次のような見解を表明しました。
(テープ)
「この行事を通じて、世界の人々は、国民の宗教・信仰の有無に関する自由権を確保するというベトナムの政策を理解するようになりました。また、国連のすべての活動に対するベトナムの責任も示されています。」
一方、国連ウェーサーカ祭組織委員会副委員長を務めるティク・ザ・クアン和上は、「これは、国民の信仰・宗教活動に対する党と政府の関心を表す」とし、次のように語りました。
ガン国会議長がウェーサーカ祭2019に参加する各国の代表と会合 |
(テープ)
「今年の国連ウェーサーカ祭を主催することは、ベトナム仏教協会にとって大きな名誉であり、かつ、ベトナム仏教の世界仏教への貢献を立証します。また、党と政府の関心を再確認します。さらに、平和を愛好するベトナムの姿を世界に伝えます。」
ベトナムの地位向上に貢献
他方、ベトナム政府宗教委員会仏教局のブイ・ヒュ・ズオク局長によりますと、国連ウェーサーカ祭2019はベトナム仏教の高い地位と重要な役割を示すものです。特に、その成功には、ベトナム政府の貢献もあるとしています。ズオク局長は次のように語りました。
(テープ)
「これは、仏教界だけでなく、国家の重要なイベントでもあります。各国はベトナムの役割を高く評価しています。国連ウェーサーカ祭を通じて、ベトナムの美しいイメージが世界に紹介されました。」
国連ウェーサーカ祭2019が世界に送ったメッセージは平和に関するものです。そして、今回発表されたハナム宣言は各国の仏教の社会的責任を再確認するものとなっています。これらを通じて、国際社会におけるベトナムの地位が一段と高まることが期待されています。