経済発展を目指す外交活動の強化は2012年におけるベトナムの対外政策の5つの重要な任務の一つとしてに位置づけられています。今年の第1四半期に、外交部門は世界経済への参入に関する総合戦略を完成し、その中に、それぞれの国、組織、地域との輸出入や投資分野などにおける協力戦略を盛り込みます。

これまで、ベトナムは200の国と地域との経済協力関係を結んでいます。2011年に、ベトナムとこれらの国、及び地域との商取引額は2千億ドルを超えました。また、ベトナムで実施されている外国直接投資プロジェクトは1500件にのぼり、投資総額はおよそ2千億ドルに達しました。昨年、経済危機にもかかわらず、支援国はベトナムに対し、78億8千万ドルのODA政府開発援助を供与しました。この数字はベトナム経済の展望に対する外国人投資家、国際組織の信頼を示していると言えます。
先ごろ、行われた外交部門の会議で、グエン・タン・ズン首相は同部門に対し、第1四半期内に世界経済への参入に関する総合戦略を作成し、政府に提示するよう求め、次のように語りました。Bang Dung
「具体的な目標を策定しなければなりません。世界経済への参入に関する総合戦略にはアメリカ、ロシア、中国、ASEAN東南アジア諸国連合加盟諸国をはじめ、それぞれの国、地域との協力戦略を盛り込む必要があります。外相は外国駐在外交機関に対し、今後5、10年における所在国との経済協力戦略を提案することを求めるべきです。」
ズン首相はこのように語りました。

ベトナムのファム・ビン・ミン外相は「当省は各省庁と協力し、この総合戦略の作成に励んでいる。ベトナムの世界経済への参入の方向は「加盟、締結から参加、実施へとシフトする」と明らかにし、次のように述べました。Bang Minh 1
「関係の格上げと長期的な経済、貿易協力枠組みづくり、パートナーとの協力の強化を行う時が来ました。また、ベトナムは加盟している組織や機関において責任感を持って、信頼にたる各国のパートナーとしての役割を発揮する必要があります。更に、ベトナムの発言力を高め、国際社会の共通の問題の解決に積極的に参加しなければなりません。一方、向こう5ないし10年に、WTO世界貿易機関への加盟に際しての公約やASEAN共同体作りの公約、及び締結した協定に関する公約を実施しなければなりません。」
ミン外相はこのように語りました。
世界経済への参入に際し、各国との戦略的協力パートナー関係づくりは2012年の活動の中核となっています。これは党と国家の方針で、経済協力の促進、貿易、投資、ODA供与に関する優遇政策の実施を目指しています。
経済発展を目指す外交活動の強化に関する戦略では、国外在留ベトナム人3百万人あまりが重要な一部として見做されています。彼らは投資家でありながら、技術移転を行う者でもあり、ベトナムと各国との友好関係の架け橋としての役割を果たしています。これまで、国外在留ベトナム人はこの役割を効果的に担ってきました。さきほどのベトナムのファム・ビン・ミン外相は次のように語りました。Bang Minh2
「今後も国外在留ベトナム人に関する政策を引き続き充実させ、外国におけるベトナム共同体の地位を向上させ、所在国でのベトナム人の生活や経営活動に便宜を図ることが狙いです。また、外交部門は国籍、住宅の購入手続き、祖国への投資、ビザ免除などに関し、国外在留ベトナム人に有利な条件を作り出すような政策を作成するよう提案しました。」
ミン外相はこのように語りました。
外交部門はこれまで収めた成果を基礎に、世界経済への参入に関する総合戦略や長期的なビジョンを作成し、外国の財源を国の発展事業に活用するという目標を掲げています。