国際社会への参入に重要な意義をもつ2018年

(VOVWORLD) -2018年はベトナム共産党の第12回大会に出された任務を実施するための区切りの年となります。その中で、国際社会への参入は重要な任務の一つです。
国際社会への参入に重要な意義をもつ2018年 - ảnh 1      (写真:baoquocte.vn)

今年、ベトナムは国際社会への参入に関する多くのチャンスに恵まれています。これらのチャンスを効果的に活用することはベトナムの経済社会発展、及び、国際社会におけるベトナムの地位向上に寄与するとされています。

国際社会への参入において、世界各国との関係の拡大、国際協力への参加ということから協力体制の形成へ積極的に参加するということにシフトすることは非常に重要な転換点です。

世界経済への参入における重要なタイミング

世界経済への参入はベトナムの国際社会への参入における中心的な任務です。2018年、ベトナムは国際社会への参入を強化するため、国際社会との公約を完成しなければなりません。ベトナムのファム・ビン・ミン( Pham Binh Minh) 副首相兼外相は次のように語りました。

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「2018年はベトナムが経済面において公約した内容を完成する期限の年です。これは各企業と地方に影響を与えます。まず始めに、2018年1月1日に発効されるASEAN物品貿易協定です。その中で、669の種類の品目の税率が撤廃されました。その他、WTO=世界貿易機関との公約があります。また、 EVFTA=ベトナム-EU自由貿易協定が批准され、そして、アメ リカを除くTPP=環太平洋経済連携協定参加11カ国が合意した新協定であるCPTPP=包括的かつ先進的TPP協定が締結される予定です」

2018年、ベトナムは強い決意で、国際社会への参入を促進しています。商工省のチャン・トアン・アイン( Tran Tuan Anh) 大臣は次のように語りました。

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「2018年、EVFTA=ベトナム-EU自由貿易協定が批准され、そして、CPTPP=包括的かつ先進的TPP協定が締結されれば、ベトナムの世界経済への参入に重要な転換点が作り出されることでしょう。2000年は、EU向けのベトナムの輸出総額は40億ドルだけでしたが、2017年、その数は450億ドルにのぼりました。EVFTAが批准されれば、その数は1000億ドルに増える可能性があります」

多くのチャンスに恵まれますが、これらのチャンスを効果的に活用するのは課題です。これは経済改革に対するベトナムの努力にかかっています。先ほどの商工省のチャン・トアン・アイン( Tran Tuan Anh) 大臣はさらに次のように語りました。

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「これらの協定を効果的に履行するため、私たちはさらに取り組む必要があります。具体的には、私たちは国営企業の構造の転換、国営企業向けの政策の改革などです。各部門、機関は求められている要求を十分に認識しています」

全方位外交政策の促進、独立・自主という外交路線の強調

ベトナムがAPEC2017年を成功裏に主宰したことはベトナムの全方位外交政策の実施が新しい発展段階に押し上げられることの表れと言えます。ベトナムが協力体制の形成に主体的に参加するということです。

APEC2017年の成功を活かして、2018年の始めに、ベトナムはAPPF =アジア・太平洋議員フォーラムの第26回総会を成功裏に主宰しました。2018年、ベトナムはASEAN2020の議長国の準備や2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国入りに力を尽くしています。外務省のブイ・タイン・ソン( Bui Thanh Son) 次官は次のように語りました。

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「これまで実施してきた全方位外交政策は国際社会におけるベトナム地位の向上に寄与してきました。2018年、ベトナムはこの外交政策を引き続き実施しますが、いくつかを調整する必要があります。第一は包摂的成長や越境電子商取引など2017年のAPEC首脳会議でベトナムが打ち出した構想を履行すること。第2は今後も引き続きASEANの発展に貢献すること。最後は世界各国との関係を強化し、その中で、EUは優先対象の一つとするということです」

国際社会への参入の促進は世界の多くの優先政策の一つとなっており、ベトナムも例外ではありません。2018年に、ベトナムは国際社会への参入にもたらすチャンスを活かして、経済社会発展、国際社会における地位向上に寄与することでしょう。

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