国際社会への参入を進めるベトナム外交

(VOVWORLD) - ベトナム外交部門は、2018年に収められた成果を活用し、2019年にも引き続き多国間協力プログラムを含め国際社会の諸活動に積極的に参加していく方針を打ち出しています。これは、ベトナムが自信をもって、世界の責任ある一員として、活動していくことに役立つと期待されています。

近年、とりわけ、2018年に、世界情勢は複雑に推移していますが、その背景の中で、ベトナムは国益を保護するために、多国間協力体制の力を徹底的に活用しています。

新たな姿勢と地位

国際社会への参入を進めるベトナム外交 - ảnh 1 越の指導者らとWEF・ASEANフォーラム2018の参加者

昨年、ベトナムの多国間外交活動はあらゆる分野で、拡大・深化しています。これまで達成されてきた成果により、ベトナムは国際社会の好評を得ています。特に、ベトナムが主催したWEF=世界経済フォーラムASEAN会議2018の成功はベトナムの地位向上に寄与しました。これに関し、WEFのボルゲ・ブレンデ会長は次のように語っています。

(テープ)

「この27年間、WEF・ASEAN会議が行われてきましたが、今回の会議は最も成功したといえます。ベトナムは深い印象を残しました。今回は、多くの国の指導者らや、大手企業が参加しました。WEFは満足し、ベトナムの役割を高く評価しています。」

WEF・ASEAN会議2018の成功は、ASEANにおけるベトナムのけん引役を再確認するものでもあると評されています。世界銀行のビクトリア・クワクワアジア・太平洋地域担当副総裁は次のように話しています。

(テープ)

「ベトナムは、ASEANの重要なメンバーです。また、インベンション・イノベーション・スタートアップが活発な国です。科学技術分野において、優れた人材が豊富です。そのため、ASEANに多大なる貢献をしてきました。」

さらに、ベトナムはILC=国際法委員会のメンバーに選ばれ、G7=先進7カ国首脳会議のゲストとして招かれましたが、これらも国際社会の好評を示すものといえます。

参入の促進

国際社会の好評や、外交部門の発展と成果などは、ベトナムが自信をもって国際社会において重要な責任を果たすことに役立っています。中でも、2020~2021年期における国連安全保障理事会非常任理事国への立候補があります。10年前の任期におけるベトナムの貢献や、今日の地位と役割により、ベトナムはさらに加盟諸国の信頼を得ていくと期待されています。ファム・ビン・ミン副首相兼外相は、次のように見解を表明しています。

国際社会への参入を進めるベトナム外交 - ảnh 2  ベトナムの安保理入りに関するシンポジウム

(テープ)

「これはベトナムにとってチャンスでありながらも責任は重いです。2008~2009年期において、ベトナムは立派な役割を果たしましたが、次の任期にもさらに努力しなければなりません。というのは、ベトナムは自国だけでなく、グローバルな問題にも配慮する必要があるからです。」

安保理への立候補とともに、ベトナムはPKO=国連平和維持活動にも積極的に参加しています。これは、ベトナムが世界の平和、安定の維持に貢献したい意向にあることを示すものとされています。これに関し、ミン副首相兼外相は次のように語りました。

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「各国は、ベトナムの参加に期待をかけています。武装衝突が発生する国々は、『ベトナム人民軍部隊の姿は安心感をもたらす』と明らかにしています。ベトナムの活動は公表を受けています。」

ベトナムは今後も、国際社会への参入事業を進めていきますが、これまで、多国間外交分野で達成されてきた成果は、その事業の重要な土台となるでしょう。

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