6日ハノイで、第11回汚職防止対策対話で、国内外の代表は「ベトナムの汚職防止対策作業は多くの改善を見せており、また、各地方における汚職防止対策活動はベトナムの汚職防止対策の効果の向上へ向けて重要な役割を果たしている」という認定に賛同しました。
「地方における汚職防止対策・現状と対策」と題する今回の対話では、対ベトナム支援者はベトナムの汚職防止対策に関する3つの新たな点を高く評価しました。それらは、ベトナム共産党中央委員会は、汚職防止対策作業の促進を継続し、共産党書記長率いる汚職防止対策中央指導委員会を設立したこと。ベトナム国会が汚職防止対策法の幾つかの条項の改正・補充法を採択し、汚職が深刻な分野と言われる土地法改正案へ意見を提出したこと。そして、ベトナム政府は2012年から2016年までの期間における汚職防止対策の行動計画を採択したということです。
全国的には、今年、汚職に関して270件、個人では287人を摘発、提訴しました。また、関連各機関は汚職防止対策に関する公約や合意書を十分に実現し、汚職防止対策に関する二国間、多国間の協力を拡大し、国際的フォーラムに参加してきました。

フック副首相
今回の汚職防止対策対話で、ベトナムのグェン・スアン・フック副首相は「ベトナム政府は、汚職を一歩一歩抑制・防止する決意を固めている」と明らかにし、次のように語りました。(テープ)
「これは土地、インフラ整備、公的投資、国家予算の管理における汚職は地方における差し迫った問題となっています。汚職防止対策を効果的に実現するために、関連各機関や各地方に対し、経験を詳しく研究し、現状に相応しい方法の活用を検討する必要があります。また、各地方における功を奏した方法は発揮されるべきです。」
フック副首相はこのように語りました。
一方、対話で、各国の代表は「地方における汚職防止対策を一層効果的に実現するためには、政治システムの全体を活用しなければならない。先ず、地方の各レベル行政府は汚職防止対策を重視しなければならない。」と提案しました。
イギリス国際開発省のレンウィック・アーバイン代表は次のように語りました。
(テープ)
「現在、ベトナムでは、汚職を監視する規制はまだ功を奏していません。汚職は症状であり、根源ではありません。これまでの進展は、経済成長のスピードが速かったため、監視活動がそれに追い着かなかったということを見せつけました。ですから、人民と社会全体の監視の役割を強化させる必要があります。」
イギリス国際開発省のレンウィック・アーバイン代表はこのように語りました。
汚職防止対策中央指導委員会の設立、汚職防止対策法の幾つかの条項の改正・補充法、及び2012年から2016年までの期間における汚職防止対策の行動計画の採択はベトナムにおける今後の汚職防止対策はさらに積極的に展開されることでしょう。