
世界の人々と国外在留ベトナム人にベトナムについて正しく理解してもらうために、国外への対外情報発信活動は今後、より主体的に継続的に行っていく必要があります。情報発信のひとつの方法として、広報活動における国際協力の強化があります。これは9日ハノイにおいて ベトナム共産党宣伝教育中央委員会主催の対外情報発信の作業を定める会議で討議された内容のひとつでした。
ベトナム人民による祖国の建設防衛事業に対して、敵対勢力は平和的手段によって社会主義体制を崩壊させることを指す「和平演変」という名の陰謀を実行して、民族の大団結を破壊しようとするだけではなく、国際関係の場において ベトナムのイメージを傷つけると同時に ベトナムの威信を低下させようとしています。友好国や世界各国の人々及び国外在留ベトナム人に ベトナムについて十分に正しく理解してもらうために、この間、対外情報担当者の増員、情報送信チャネルの多様化と拡大へ向けた措置の実施を行なうとともに、ベトナムの対外情報活動は絶え間なくその質を向上させています。最重要の方策は、報道分野における国際協力の拡大です。
ベトナム共産党対外委員会のチャン・ダク・ロイ副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「これまでの経験によりますと、ベトナムを訪れた後の外国人記者は、ベトナムを十分に認識し、ベトナムの状況について、より正しい見方を持つようになりました。それをもとに、彼らは、ベトナムの状況を客観的に見ることができるようになりました。そこで、報道協力の拡大と強化、つまり 外国人記者をベトナムに訪問いただき、情報を交換し合うことは世界各国の人々が我が国について十分に理解するための必要で有効な方策だと思います。」
統計によりますと、ベトナム情報通信省は年平均、およそ6つの国際記者団を ベトナム視察に招き、他の用事でベトナムを訪れる20から30の国際記者団を もてなしました。これらの活動は友好国の人々にベトナムの国土や人々 及びベトナムの現状について 深く理解してもらうため 意義のある活動です。ベトナム通信社のグェン・ドク・ロイ総裁は このことに因んだ例を取り上げ、次のように語りました。
(テープ)
「例えば、中国の電子版『環球時報』の記者団がベトナム現状を視察し、ベトナムの報道機関の代表と意見を交換した後に、この新聞にあるベトナムへの敵対的記事が 大きく低下するようになったということです。」
一方、報道分野における国際協力を通して 対外情報活動を強化する傍ら、草の根外交活動も優先的なチャネルとなっています。草の根外交活動を行う役割のベトナム友好諸組織連合会のブ・スアン・ホン会長は 次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、世界の人々にベトナムを深く理解してもらうためには どうすればいいのか取り組まなければなりません。また、ベトナムの文化、伝統、遺産、良いこと、素晴らしい姿、そして、ベトナムが直面している困難を世界の人々に理解させます。それを基礎にして、海外の友人がベトナムの工業化現代化事業に共感し、それらを支持することでしょう。」
対外宣伝の強化によって 敵対勢力は、 ベトナム民族の大団結への破壊を実現することは出来ません。これは、ベトナムが実現している長期的かつ持続的な任務となっています。